インフルエンザ・ワクチン需要急上昇で配給制に

昨年、高齢者施設で死者を出したNSW、VIC州

 オーストラリア全土でインフルエンザ・ワクチン需要が急上昇しており、昨年、高齢者施設などで死者を出したNSW、VIC両州ではワクチンの配給制が始まっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 インフルエンザ高リスク・グループとしては、6か月から5歳までの小児、5歳以上でインフルエンザから合併症に発展しやすい人、妊婦、15歳以上のアボリジニ、65歳以上の成人ら。

 連邦保健省によると、今年は510万回分のワクチンがすでに輸入されており、昨年に比べると10%の増加率になっている。また、ワクチン需要は25%から30%程度増加している。

 医薬品管理局(TGA)では、一般市場や州の予防接種プログラム向けに960万回分のワクチンを放出している。

 また、連邦保健省の声明によると、「ワクチンの輸入をさらに続けるために作業を続けており、特に間もなく高リスク人口に向けて配給を開始する」ことになっている。

 また、VIC州政府ではすでに各種インフルエンザ・ワクチンの配給制を始めており、各州準州政府は連邦政府と交渉し、希望者全員にワクチンが行き渡るよう努力している。

 このようなワクチンの不足は、2017年にインフルエンザが猛威をふるい、高齢者施設などを中心に大勢の死者を出したことで今年はワクチンを求める人が増えていることが原因になっている。

 また、NSW州保健省では、「6か月から3年までの児童のワクチンは優先的に割り当てられており、影響はないが、その他の高リスク・グループで品不足が起きている。高リスク・グループでまだ予防接種を受けていない人はGPに行って予防接種を受けるよう」呼びかけている。

 NSW州保健省は、インフルエンザ発症例はまだ少ないと発表している。また、豪医師会(AMA)NSW州支部では、「ワクチン品不足はそれほど広がっていないが、6種のワクチンのうち、1種だけが一部で品不足になっているだけだ。このワクチンは3歳から64歳までの年齢に安全とされており、品不足が起きれば、政府のプログラムで予防接種を受ける3歳から5歳までの児童と、持病があるために接種を受けなければならない5歳から18歳までの若年層ではこれしか安全なワクチンがないため影響を受ける可能性がある」と発表している。
■ソース
Large increase in demand for flu vaccine leads to rationing in Victoria, New South Wales

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