「速射」散弾銃輸入問題で規制派に危機感

発射ごとにレバー一押しで薬莢排出と装填可能

 1996年4月28日に起きたTAS州ポート・アーサー歴史遺跡での35人射殺事件を受けてジョン・ハワード保守連合連邦首相が多数の銃弾を装填し、速射できるタイプの銃の禁止や銃砲の買い上げを実施し、その後は、一家無理心中事件を除けば銃砲による大量殺人事件は起きていない。

 QLD州の銃砲輸入商がフランスの新式散弾銃の輸入許可を求めており、現在は連邦裁判所で係争している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この輸入商、リック・カサグランド氏はフランスのベルネイ=カロン・ベロス銃を輸入しようとしているが、この銃は発射後にレバーを押すだけで薬莢の排出と次の弾の装填が一度に素早くできるため速射可能な散弾銃になっている。

 カサグランド氏は、「QLD州北部の人々は野生豚駆除や鹿狩りのために品質のいい銃砲を欲しがっている。この銃は非常に正確で、信頼性と安全性の高い銃だ。しかし、連邦警察(AFP)がこの銃を点検した際には銃砲の分類を決めず、そのまま戦争の武器と同じ輸入禁止銃に登録してしまった」と語っている。

 カサグランド氏は、ベロス銃をカテゴリーBに分類するよう連邦裁判所に提訴している。

 しかし、「Gun Control Australia」のサマンサ・リー会長は、「ベロス銃はカテゴリーAやBのレバー・アクション、ボルト・アクション銃に比べるとはるかに速射性が高く、セミ・オートマチック銃に準ずるとされている。これまでオーストラリアに輸入されている銃とはメカニズムがまったく違う」と語っている。

 さらに、「この散弾銃より問題なのは、ベロス銃と同じ機構のライフル銃、ベルネイ=カロン・スピードラインがすでにカテゴリーBで輸入されていること。セミ・オートマチック銃がレクリエーション・ハンターの手に渡ることは好ましくない。

 また、NSW州議会のデビッド・シューブリッジ緑の党議員も、「現在の銃砲分類は時代遅れになっている。このような銃は専門家もセミ・セミ・オートマチック銃と呼んでおり、その機構を見れば危険性も分かるはず。新しい分類が必要になっている」と語っている。
■ソース
Push to import new ‘rapid-fire’ shotgun into Australia sparks concerns

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