QLD州で乳幼児らにがん患者の組織を移植

「がん感染はほとんど考えられない」州主任医務官

 QLD州保健省は、乳幼児3人を含む4人に移植した組織のドナーが脳腫瘍を患っていたことが明らかになったと発表、QLD州心臓弁バンクに重大な過失があったのではないかと調査が指示されている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ジャネット・ヤング州主任医務官は、「この違反は1年以上前に起きていたが、今月になって他の理由で監査が行われた時に初めて発見された。3人の乳幼児は一歳未満、他の1人は若い成人だ。移植組織にがん細胞が混じっていることはまず考えられず、がんを引き起こすリスクはほとんどない。しかし、患者の家族には通知した」と語っている。

 さらに、「もちろん家族は不安におびえている。このようなことは起きてはならないことだった。深く陳謝する。この事故で責任者が免職されるべきかどうかはまだ何とも言えない。現在のところ他にもこのような事故があった様子はなく、あくまでも単発的なミスのようだ。手術をした病院は受け取った組織を移植しただけであり責任はない」と語っている。

 州のマイケル・ウォルシュ保健局長は、「昨年初め、あるタイプの脳腫瘍の患者が提供した組織が誤って心臓弁手術と組織移植に送られた。がん感染のりすくはきわめて低いが、このようなことはあってはならないことだ」と語っている。

 ヤング医務官は、「医学文献を徹底的に検索したが、この患者の脳腫瘍のタイプで移植組織からがんを発症したという例は見つからない。提供された組織の移植については医師団が一つ一つ移植の是非をチェックしており、がん患者でも組織提供はできる。しかし、この患者の場合、その組織を心臓弁や心臓組織移植に使う許可を出すべきではなかった」と語っている。

 心臓弁バンクはMetropolitan South Hospital and Health Serviceが運営していたが管理問題で苦情が続発、調査が終わるまで3人の職員が停職処分を受ける一方で心臓弁バンクも閉鎖されている。
■ソース
Three Queensland babies transplanted with potentially cancer-contaminated tissue

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