VIC州救急隊CEO、債権取立業者委託を廃止

人命救助の通行人に救急車出動費執拗に請求

 ABCラジオ・メルボルンは、通勤途中の女性が道で苦しんでいるホームレスの男性のために救急車を呼んだところ、そのトリプル・ゼロの際の情報が救急車出動費の取立てを代行する債権取立業者に送られ、業者から執拗に救急車出動費を請求されたことを伝えた。

 女性は、「このようなことがあると人助けに救急車を呼ぶこともためらうようになる。また、債権取立業者から請求を受けることで信用調査でブラックリストに載ることも心配しなければならない」と不安を語った。

 7月20日付ABC放送(電子版)は、救急隊のトニー・ウォーカーCEOの発表を報道した。

 ウォーカーCEOは、「出動費徴収方法について大幅に見直しをする。また、トリプル・ゼロ通報の連絡情報を使った債権取立を本日付で停止する」などを発表している。

 さらに、「本日より、トリプル・ゼロに通報した場合、通報者の電話番号を出動費取立のために利用したり、債権取立の目的で第三者に渡すなどの行為は停止する。人助けをして出動費を請求されることは今後一切ありえないから安心してもらいたい。また、第三者機関に債権回収や管理手続きの見直しを委託する」と語っている。

 ラジオに出演した女性は、ホームレスの男性を助けた時から1か月ほどして、債権取立代行企業のAustralian Receivables Limitedから自宅の電話に、さらに携帯電話にも連絡が入り、VIC州救急隊発行の請求書について話し合いたいと言われたのでおかしな話だと思った。ホームレスの人や人助けに請求書を突きつけるというのは非倫理的だと思った」と語っている。

 この事件について、VIC州救急隊はミスがあったことを認め、謝罪している。
■ソース
Ambulance Victoria announces sweeping review of debt collection processes

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