国立公園局、立ち入り禁止区域に警察支援要請

若い旅行者ら、柵を乗り越え危険な岩で自撮り

 ロイヤル国立公園内の町バンディーナに近い白い砂岩の崖、ウェディング・ケーキ・ロックは国立公園内の奇勝の一つとして知られており、訪れる人も多いが、崖が風化して亀裂が入っており、いつ海面まで崩れ落ちるか分からない状態になっている。そのため、2016年にNSW州国立公園野生局(NPWS)が一帯に鉄柵を巡らし、立ち入り禁止の標識を立てているが、鉄柵を乗り込えて崖の岩に入る旅行者が少なくない。公園局保護官は違反者には罰金を言い渡しているが、限られた人数の保護官では対応しきれないため、ついにNSW州警察に協力を求めた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 旅行者が高さ1.6mの柵を越えてこの岩に上がる理由は自撮りでインスタグラムやフェースブックなどのソーシャル・メディアに載せるためで、NPWSも立ち入り禁止区域の取締りのためにNSW州警察の協力を受けていることを明らかにした。

 2015年に地質工学報告書で、この岩がいつ何の前触れもなく50m下の海面に崩れ落ちるか分からない状態とされており、2016年3月にはNPWSが、「柵を越えて禁止区域に入った者には最高$3,300の罰金と決め、これまでに13件に罰金通告を言い渡しているが、それでも禁止標識を無視して入り込む人が跡を絶たず、インターネットに無数の危険写真が掲載されている。

 ほとんどの負傷事故は転落によるものだが、死亡事故は溺死が多くを占めている。

 「NPWSでは、警告の看板も設置し、1.6mの鉄柵も備えているから、ここに来る人々が危険を知らないでいるということは不可能だ。それでも危険を承知で高い柵を乗り越えて入る人達を防ぐことは難しい」と語っている。

 2014年、フランス人旅行者が崖っぷちに立っていて、足下の岩が崩れ墜落死している。その翌年には2人の男性が転落し、途中の岩棚に引っかかってウィンチで助け上げられている。その後、ソーシャル・メディアに自撮り写真が載り始めると世界的に知られるようになった。

 NPWSでは、敢えて危険を冒して入る人達の多さに他の手段を検討している。

 この7月にはアメリカのモルモン教の布教員、ギャビン・ジマーマンさん(19)がシドニー南郊カーネルのケープ・ソランダーに鯨の回遊を見に来ていて自撮りしようとしたが崖から転落して死亡している。また、5月にはWA州のギャップと呼ばれる岩場で20歳の男性が写真を撮ろうとして死亡している。
■ソース
NSW Police to help stop dangerous selfies at famous Sydney landmark Wedding Cake Rock

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