シドニー市内の秘密の鉄道トンネル再開発案

セント・ジェームズ駅線路に並行する過去の計画線

 シドニー市内にはいくつか有名な「秘密のトンネル」がある。セント・ジェームズ駅のプラットフォームに立つと線路を挟んだ壁の穴から壁の向こうに空間が覗けるのもその一つで、1920年代、ここからマンリー、パーム・ビーチにかけてのノーザン・ビーチーズに伸びる鉄道計画があった。

 ノーザン・ビーチーズ線はついに実現しなかったが、NSW州政府が、同駅のトンネルを再開発し、バー、レストラン、商業店舗の並ぶ通路にする計画を発表した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ノーザン・ビーチーズ線計画は1929年に始まり、30年代を埋めた世界大恐慌のために廃案になった。さらに第二次世界大戦中には6,000平方メートルにおよぶこのトンネルを防空壕に利用する計画もあったが、結局日本軍のシドニー攻撃は1回限りで終わり、防空壕として使われる機械もなかった。

 NSW州政府のアンドリュー・コンスタンス運輸相は、「セント・ジェームズ・トンネルのようなスペースは数少ない。世界各地で秘密のスペースが独特の雰囲気を醸し出しており、セント・ジェームズ駅もそういう感じで人を集められないかと考えている」と述べている。

 このトンネルは、ハイド・パークの下からカール・エクスプレスウェーのマコーリー・ストリート入り口の先まで伸びている。

 2007年、当時のモーリス・イエンマ労働党州政権がシドニー都心部のビルにリサイクル水を供給する貯蔵施設をこのトンネルに造ることも考えたが、それもやがて沙汰やみになった。
■ソース
Sydney’s secret train tunnels under St James Station to be opened to public

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