「国内大都市の交通混雑は悪化の一途」

アデレードは最渋滞、メルボルンは最急速悪化

 ドライバー団体のAustralian Automobile Association(AAA)が発表した報告書によると、国内大都市はいずれも交通混雑が悪化しており、車の平均速度も徐々に下がっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 「国内道路混雑」報告は、国内州都・準州都の5年間のマッピング・データ、ロケーション・データに基づいており、今年6月までの5年間にメルボルンがもっとも悪化が激しく、平均時速で8.2%低下し、59.9km/hになっている。

 しかし、平均時速がもっとも低いのはアデレードで54.3km/h、また、シドニーは3.6%、ブリスベンは3.7%の低下になっている。

 報告書は、「シドニーは、自由流速度に対する平均速度の数値から、国内でもっとも混雑の激しい都市になっている」と述べている。自由流速度とは、交通のない夜間の時間帯の平均測定速度を意味する。

 都心部から空港までの経路の交通混雑の比較では、タラマリン・フリーウェイ経由のメルボルン空港への道がもっとも混雑度が激しくなっており、統計データの5年間に13%混雑が高まっている。

 VIC州政府のルーク・ドネラン道路相は、「いくつか大規模プロジェクトを始めたことが混雑の原因になっている」と語っている。

 1997年、オーストラリアは21世紀中頃には人口が2,500万人に達すると予測されたが現実にはすでにその数字を超えており、それに対して、都市も学校や道路などのインフラストラクチャもまったく用意ができていない。

 AAAのマイケル・ブラドリーCEOは、「この報告書が交通混雑打開の動きに寄与することを望む」と述べている。

 AAAでは、2015年の交通混雑の経済コストは165億ドルと推定されており、このまま道路政策に大きな変化がなければ2030年までには交通混雑の経済コストは277億ドルから373億ドルの範囲に達すると予測されている。
■ソース
Traffic congestion getting worse in Australian cities, report finds

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