先住権確立のマボ判決原告の妻ボニータ死去

自らも先住権を掲げた活動の生涯

 11月26日付ABC放送(電子版)のニュースは、オーストラリア・アボリジニとトーレス海峡諸島人の先住権訴訟原告エディ・マボ氏の妻、ボニータ・マボ氏の死去を伝えた。彼女も長年、先住民族の権利を掲げて活動してきた。

 1992年6月3日、連邦高裁は、エディ・マボ氏がQLD州を相手取って起こしていた先住民族の土地権をめぐる訴訟で、オーストラリア・アボリジニとトーレス海峡諸島人の先住権を認める判決を下した。この判決を受けて、ポール・キーティング労働党連邦政権は「1993年制定先住民族土地権法」を議会を通して成立させた。

 ボニータさんは、QLD州に農業労働者として連れてこられたバヌアツ人の子孫で、マランバラ・コミュニティの出身。近年は「南?諸島人」と呼ばれる人々を公式に一民族として認めるよう求める活動を続けてきた。「南?諸島人」とは南太平洋の80に及ぶ島の出身者で19世紀末に農業労働者として強制的に、または任意で連れてこられた人々を指す言葉。

 死の直前、ボニータさんは、社会的公正と人権のために尽くしてきた生涯を顕彰し、ジェームズ・クック大学から名誉博士号を受けたばかり。

 ボニータさんの死について、WA州選出のパトリック・ドッドソン先住民族議員は、「私たち全てにとって大きな損失。ボニータさんは幾分かは夫のエドさんの陰になってきたが、公正と権利のために戦ってきた大勢の人々を支える背骨であり、筋金でもあった。オーストラリアはボニータさんのような人々をもっと高く称えなければならない」と語っている。

 また、Australian South Sea Islander Allianceも哀悼の言葉を贈っている。
■ソース
Bonita Mabo, prominent Indigenous rights activist, dies days after receiving accolade

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