炭鉱開発反対運動にスパイ潜入

コンサルタント企業、依頼企業は不明

 NSW州北部の炭鉱開発地域で地元民の反対グループ・ネットワークに元兵士や諜報機関経験者がスパイとして潜入していることが報道されている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙が報道したもので、現場はタムワースの北西モールズ・クリークとボガブライの炭鉱開発予定地で、雇われスパイが偽名を使って環境保護団体や予定地地主などのグループの内部に入り込もうとした形跡があるとのこと。

 同紙によれば、開発はホワイトヘイブン・コール社とイデミツ・オーストラリア・リソーシーズ社が手がけており、スパイ活動は秘密裏に計画されたが、実行者がへただったとしている。その結果、数人のスパイが活動家に暴かれている。一人はマーニー・ティソットという人物で、スパイは反対活動を妨げるために偽計を用いて潜入しており、その合法性が疑われていると報道している。

 さらに、暴露されたスパイにフェアファクス・メディアが直接インタビューした結果、いずれも、元軍諜報部員、トニー・グローブズとパートナーのマリア・トピアの経営する企業に雇われたと告白している。2人の経営する「情報・リスク管理センター」がスパイ活動の実行者であるが、問題は誰が同社を使ったのかということで、手先になっているスパイには伝えられていないが、このセンターを名乗る企業が誰か他の団体から依頼されて活動をしていることは間違いない。

 ホワイトヘイブン・コール社は保守連合連邦政権の副首相を務めたマーク・ベイル氏が社長を務めており、違法献金調査で話題になってネーサン・ティンクラー氏は昨年6月に全利権を売り払うまで同社を保有していた。そのホワイトヘイブン社はスパイ行為への関与を否定している。

 一方、報道によると、イデミツ・オーストラリア・リソーシーズ社は、ボガブライ鉱山で週4万ドルを使って重警備を行っている。同社は、「過去3年間に反対派活動家などが何度も不法立ち入りする事件が起きている。敷地内に立ち入りをする者に対しては、たとえ違法侵入であろうと、その安全の責任は当社が負わされている」と述べている。(NP)

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