アボット首相「全員帰還作戦」発表

MH17豪人遺体早期送還に向けて

 ジュリー・ビショップ外相をニューヨークの国連本部に派遣、国際連合安全保障会議非常任理事国の地位でMH17便撃墜事件事後対策案を提出したオーストラリア政府は、トニー・アボット首相が、「全員帰還作戦は、ウクライナ東部で撃墜されたMH17便乗客の遺体を早期に引き取り身元を確認するための作戦だ。アンガス・ヒューストン退役空将がウクライナからすべての作業の統括を引き受ける」と語った。

 この作戦にはウクライナとオランダの双方で領事館員、事故被害者同定法鑑識専門家や民間航空安全問題調査員らが参加して行われる。首相の発表後、撃墜されたマレーシア航空MH17便に乗っていた乗員乗客298人のうち、280人の遺体が冷蔵貨車に納められ、ウクライナ政府が確保しているハリコフの町に到着した。遺体の調査にはオランダ、マレーシア、オーストラリアの鑑識専門家らが協力することになっている。列車は、反政府武装勢力の抑えるドネツクでしばらく発車が遅らされた。

 ハリコフにはオーストラリア空軍のC-17型輸送機が先に到着して待ち受けており、遺体をウクライナから運び出す予定になっている。アボット首相は、「ばらばらになった遺体の部分を調べ、遺体の身許を同定する作業は非常に骨の折れる作業だ。37人のオーストラリア人の身許を突き止めるまでには相当な作業が必要になるだろう。作業が終わるまで何週間もかかることと思う。どんなに待ち遠しくともきっちりと作業をしてもらわなければならない。もし遺体の身許を間違えるようなことがあれば、遺族に申し訳ない」と語った。

 また、安全保障会議がロシアや中国も含めて全会一致でオーストラリア原案を一部修正しただけで成立させたことでアボット首相を国連を賞賛した。しかし、事故現場管理については、「ニュースで現場が荒らされるのを見たはずだ。かなり大がかりな証拠隠滅工作が行われた形跡がある。事故現場は確保しなければならなし、そのためにはオーストラリアも参加してウクライナ東部に多国籍警察部隊を配置しなければならないと思う。その部隊は今回の事件で被害者を出した国から派遣すべきだと思う」と語った。(NP)

http://www.abc.net.au/news/2014-07-22/operation-launched-to-recover-and-identify-mh17-victims/5615332

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