「政府も出資している人道行為なのに」

AFL、ガザ人道支援広告掲載拒否

 8月6日、オーストラリアン・フットボール・リーグがガザ人道支援の広告をアデレード・オーバルに表示することを拒否したことが報道されている。広告主のワールド・ビジョン側は、「連邦政府も出資している人道的行為なのに拒否する理由が分からない」と当惑している。

 イスラエル軍のガザ攻撃は、ハマスとの間に72時間の休戦合意が成立し、陸上部隊がガザから引き揚げた。しかし、廃墟と化したパレスチナのガザ回廊の市民には復興の経済的余裕もなく、負傷者を治療するにも病院も発電所もイスラエル軍の爆撃によって破壊されており、医薬や医療資材にもこと欠く状態になっている。

 中立を保つ海外救援団体「ワールド・ビジョン」がAFLに「ガザ人道支援募金」の広告表示依頼を求めたところ、AFLがこれを拒否した。広告はアデレードのビジネスマン、ダニエル・ミルキー氏が広告料金負担を申し出ており、アデレード・クロウズの3回のホーム・マッチ時に表示することを申し込んでいた。クロウズ・チーム側は広告を承認していたが、リーグ側が、「広告は政治的な性格」としてこれを断った。ミルキー氏は、「人道支援は政治的性格ではないのに突然政治活動キャンペーンにされてしまった。ガザで戦乱で被害を受けている子供たちの援護を呼びかけている人道的なキャンペーンなのに」と当惑している。

 広告内容はAFLの認可を得るため文面も何度も書き替えられた。SA州選出のニック・ゼノフォン無所属連邦上院議員は、「当初の広告はパレスチナ人人権を強調していた。その後、パレスチナの子供たちの援護に書き替えられた、その後ガザの子供たちに書き替えられた。それでも政治的だとしてAFLに断られている。これは理解に苦しむ。津波や地震で傷ついた子供を援護しようというのならAFLも無料で募金広告を載せるのに。爆撃のために負傷した子供を援護しようと呼びかけており、広告料も出そうという人物が現れているのにそれでもAFLには不足らしい」と語っている。

 ワールド・ビジョンのティム・コステロ理事長は、「政治的広告を断るというAFLの方針は理解できるが、これは完全に人道的な援護だ。ガザの子供たちには連邦政府も500万ドルを出しており、政治的活動のわけがないではないか。どちらかの立場に加担するというのではない。暴力を受けた子供たちを助けようとするだけのことなのに」として、AFL側の態度に不満を語っている。(NP)

http://www.abc.net.au/news/2014-08-06/afl-knocks-back-political-gaza-advertisements/5652030

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