「患者体液接触なければ感染せず」

政府、エボラ出血熱上陸不安解消に

 西アフリカで蔓延しているエボラ出血熱は動物に感染していたウイルスが突然変異して人間にも感染するようになったといわれており、ウイルスが体に数個入っただけで発症するといわれ、致死率の高さと症状の激しさなどで先進国の間にも「エボラ・ウイルス上陸」の不安が広がっている。そのため、専門家もウイルスの侵入を食い止めることと同時にエボラ・パニックを鎮めることが重要と指摘している。

 エボラ・ウイルスは患者の血液や体液を通して感染し、唾液の飛沫でも感染の可能性がある。また患者の死体でも体液に触れれば感染するとされている。空気感染は疑われているがまだ確認されていない。また、現在のところ、対症療法しかないため、症状を抑えながら体が免疫をつくってウイルスを克服するのを待つしかない。

 世界保健機関(WHO)は、西アフリカでのエボラ出血熱蔓延を「国際的な公衆衛生上の脅威となる緊急事態」と宣言しており、今後ウイルスは何か月も広がり続ける可能性があるとしている。8月8日のWHO発表によると、ウイルスが発見されてから40年で最大の流行になっており、1,779人が感染、961人が死亡している。ただし、この宣言は同地域の蔓延を抑え込むため、国際的な協力を求めるためとしている。

 オーストラリア政府主席医務官のクリス・バゴリー教授は、「国内空港に、アフリカ帰りの人々がウイルスを持ち込まないよう警告を掲示する予定だ。エボラとその症状を周知し、心当たりがある場合の措置などを広告することになっている。現在すでに機内で着陸前に熱、汗、寒気などの症状のある乗客は着陸前に客室乗務員に知らせるよう案内している。また、空港でも西アフリカから帰ってくる旅客には健康状態を質問し、感染している可能性がある場合のアドバイスなどを伝えている。

 ピーター・ダットン保健相は、「オーストラリアにエボラ出血熱が入り込む可能性は非常に低い」と語っている。現在、リベリア、シエラ・レオネ、ナイジェリアで国家緊急事態が発令されている。(NP)

http://www.abc.net.au/news/2014-08-09/ebola-nigeria-declares-national-emergency/5659894

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