飛行船殉職パイロットに死後表彰

群衆回避乗客避難後、空き地に墜落

 2011年、ドイツでのフェスティバルで飛行船を操縦していたオーストラリア人パイロットが、飛行船の炎上に気づき、群衆から遠ざけた上で極く低空に下げて乗客を避難させたがその反動で飛行船が上昇した後墜落した。この事故で死亡したパイロットにこの度勇敢章が死後授与された。

 2011年6月12日、マイケル・ネランジックさん(53)は、ドイツのフリードベルクで開かれていたフェスティバルの会場上空を3人のジャーナリストを乗せて飛んでいたが、飛行船が炎上し始めた。

 ネランジックさんは飛行船を地上2mまで下げ、3人に飛び降りるよう指示した。しかし、3人分の重量が減った飛行船は燃えながら一瞬にして50m上空に跳ね上がったため、ネランジックさんは退路を断たれた。

 助かる可能性がないと覚悟したネランジックさんは飛行船をフェスティバルの群衆から遠ざけ、近くの野原に移動させ、そこで飛行船が燃え尽きて墜落した。

 8月18日、「全国勇敢章」受章者氏名が発表され、ネランジックさんが「勇敢星章」死後授与の名誉を受けた。この章は勇敢章では上から2番目に当たるもの。未亡人のリンディさんは、「夫は当然の務めを果たしたまで。マイケルはとことんプロフェッショナルだった。事故当時、他のことは何も考えていなかったと思う。無線でチーフに、もうおしまいだ。どうしようもないと連絡していた。彼は自分の好きな仕事をやり遂げた」と語っている。

 また、2人はイギリスからオーストラリアに渡ってきたが、そのオーストラリアが夫の犠牲に対してこれを顕彰してくれたことは大きな意味がある。夫がただ忘れ去られることなく、その行為が記録に残されることはうれしい。しかし、夫は表彰されるためでなく、義務感のままに行動したのだと思う」と語っている。

 NSW州では20人が勇敢章の授与を受けた。(NP)

http://www.abc.net.au/news/2014-08-18/pilots-actions-honoured-posthumously-after-airship-inferno/5677576

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