シドニー首都圏ゴミ回収車一斉ストップ

大手ゴミ回収会社車両事故で総点検

 8月18日、SA州アデレードでゴミ回収車が衝突事故を起こし、乗用車の2人が亡くなった。この事故を受け、ゴミ回収車を所有運営する会社が点検のため全車の運行停止を決めた。そのため、WA州パース、NSW州シドニー首都圏などでゴミ回収サービスが止まるという騒ぎになっている。

 事故を起こしたゴミ回収車は、QLD州に本社を置く国内最大のゴミ回収企業トランスパシフィック社で、同社は全国に2,800台のゴミ回収車を持ち、いくつかの都市でゴミの他汚水のくみ出し事業なども行っている。

 同社のトラックは、交通量の大きい交差点で停車していた乗用車3台に衝突、男女が死亡した他、ゴミ回送車の運転手を含めて2人が重傷を負った。警察では事故原因がブレーキの不調かスピードの出し過ぎかを点検している。トランスパシフィック社では、回収車の運転手は徹底した安全訓練を受けたばかりとしている。同社は国内の100を超える地方自治体と契約しており、各地で街頭のウィーリー・ビンが回収されないままになっている。ゴミ回収車の点検が済み、安全が確認されるまでは動かすこともできず、長引けば長引くほどウィーリー・ビンからあふれ出たゴミが通りを埋めることになる。また、自治体ではいつ回収が始まるか分からないため、ビンを道路に出したままにするよう住民に呼びかけている。

 今回の衝突事故についてゴミ回収労働者の所属する運輸労働組合(TWU)では、「清掃産業のドライバーの安全については長年懸念が言われてきたが今回の事故でその懸念が裏付けられた。アデレードの事故車は30年の古い車体で、一方、ドライバーは20歳代で仕事に就いてまだ1週間の初心者。会社と車両メンテナンスに問題があれば、法の制裁が会社に向けられるべきだ。清掃産業では企業が請負契約を獲得し、コストを引き下げるため労働者にプレッシャーをかけている。その結果、死傷者を出す悲惨な事故になった。会社ばかりでなく、契約を出す地方自治体も労働者へのプレッシャーを大きくしている。自治体は契約を企業に外注し、さらにもっとも安い業者と契約するということをやっている。企業がぎりぎりまで無理をするのも当然だし、その結果がこの惨事だ」と語っている。(NP)

http://www.abc.net.au/news/2014-08-20/rubbish-collection-services-stop-after-truck-fleet-grounded/5683518

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