津波孤児に手差し伸べた少年と面会

菅元首相、西オーストラリア州訪問

 2011年3月11日の東北地方沖の大地震と津波で両親を失った少年に、WA州パース在住の少年が、「うちに来ればいい。おもちゃも一緒に遊んでいい」と書いた。少年は手紙を被災地訪問に出かけるジュリア・ギラード首相(当時)に託し、日本の菅直人首相(当時)経由で津波孤児の少年に手渡された。オーストラリアの少年の純粋な気持ちは世界中の人々の心を揺さぶった。

 反核エネルギー・再生可能エネルギー推進のためにオーストラリアを訪れている菅氏が西オーストラリア州で少年に再会することになっている。

 当時8歳、パークウッド小学校に通うアシュウィン・クレスウェル君は、ニュースで石巻市立釜小学校3年の相沢寿仁(あいさわ・としひと)君の話を知った。相沢君は、家族とはぐれ、生死が分からないまま、何週間も避難所を訪ね歩いた。そのことが国際ニュースになると、アシュウィン君は、相沢君に宛てて、「うちに来ればいい。おもちゃも一緒に遊んでいい」と書き、それをギラード首相に宛てて、寿仁君に渡してほしいと書いた。ギラード首相はパースに赴き、日本では手紙を菅首相に手渡した。そのことがまた国際ニュースになった。震災・津波一周年の追悼行事の際にアシュウィン君が宮城県を訪れ、おじやいとこと一緒に暮らしている寿仁君と初めて会った。二人は今も文通を続けている。

 オーストラリアのウラニウム輸出反対を説くため、来豪している菅氏はパースではアシュウィン君と再会し、話をしたいと希望している。また、アシュウィン君は、母親と一緒に選んだ贈り物を寿仁君に手渡して欲しいと菅氏にことづけることになっている。

 アシュウィン君は、「どんなに遠い土地の人についてもその苦しみを感じることが大切だと思う」と語っており、大きくなれば人助けできる仕事に就きたいと語っている。母親のバーナさんは、「アシュウィンは一切の不正義が我慢できない性格だ。私が教えたわけではない。もって生まれた性格だ」と語っている。(NP)

http://www.abc.net.au/news/2014-08-24/perth-boys-letter-to-tsunami-victim-sparks-meeting-with-ex-pm/5692448

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る