NSW州、マイクロプラスチックス廃止に

化粧品の成分使用停止を呼びかけ

 長さ5mm未満のプラスチック細片を「マイクロプラスチックス」と呼んでいる。最近のシドニー・ハーバー湾底の調査で、土砂や生物に混じって多量のマイクロプラスチックスが発見されたため、NSW州政府は化粧品や浴用製品に成分として用いられているマイクロプラスチックスの使用を段階的に縮小廃止するようメーカーに求めている。

 海洋研究者のハーバー内27箇所の調査で100mgの海底泥からマイクロプラスチックスが最高60個発見された。このマイクロプラスチックスの原因にはいくつかあり、大きなプラスチック・ゴミが崩壊したもの、洗濯機などで化繊衣料から出る繊維屑、それに化粧品などに意図的に添加される粒状のマイクロビーズと呼ばれるプラスチックなどがある。

 シドニー・ハーバー研究プロジェクト発足式で演説した州政府のロバート・ストークス環境相は、「このようなマイクロプラスチックスが海洋環境に多大な影響を及ぼしていることはすでに明らかになっている。このまま放置するとますます深刻な問題になる。プラスチックビーズや繊維屑はあまりにも小さいため、汚水処理場のフィルターも通過し、海に直接流れ込んで海底に積もり、海底生物に取り込まれ、さらに食物連鎖を通して大きな魚の体内に再び蓄積していく」ことを重大視している。

 さらに、「産業には自発的にマイクロプラスチックスの段階的縮小廃止を行うよう呼びかける。そのために、企業代表と協議する作業班も設立する。ただし、アメリカのイリノイ州のように企業に直ちにマイクロプラスチックス使用停止を強制することはしない」と語っている。

 また、「ユニレバー、ジョンソン&ジョンソン、ボディ・ショップなど一部メーカーはすでに代替原料を検討し始めている」と語り、今後、連邦政府や他の州政府とも協議するとしている。シドニー海洋科学研究所のピーター・スタインバーグ所長は、州政府の発表を歓迎し、「これは手始めだ。マイクロプラスチック汚染は思いがけない問題だった。こんなに大きな問題になっているとは思わなかった」と語っている。(NP)

http://www.abc.net.au/news/2014-08-28/facial-products-microplastics-phase-out-urged-to-stop-pollution/5703876

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