女性、ケアンズ病院でエボラ検査

シエラ・レオネ帰国後軽い発熱

 10月9日、赤十字でシエラ・レオネに派遣されていた看護師が帰国後軽い発熱を感じたため、大事を取ってケアンズ病院でエボラ出血熱を含めた検査を受けている。

 エボラ出血熱ウイルスは患者の体液を介して伝染し、これまでのところ空気感染の例はない。ケアンズの赤十字も、「大事を取って検査している。エボラ出血熱以外にも軽い発熱を伴う疾患はいくつもあり、一通りの検査を進めている」と発表しており、検査結果は10月10日午前中に判明する予定。

 看護師のスー=エレン・コバックさん(56)は、1か月にわたり、シエラ・レオネで赤十字の一員としてエボラ出血熱患者の治療を行い、今週末にオーストラリアに戻ったばかりで、赤十字側は、「コバックさんの体調は良い。ケアンズ病院に入院したことでメディアの関心が高まっていることもよく認識している。帰国時はまったく健康だったが、今朝になって体温が37.6度になった。蔓延地域から帰国した時のガイドラインに沿った措置として彼女は帰国と同時に自宅に隔離されており、1日に2回体温をチェックしていた。コバックさんのフラットメートも病気の徴候を監視している。ただし、この病気は体液を通してしか伝染しない」と発表している。QLD州主任医務官のドクター・ジャネット・ヤングは、「シエラ・レオネで治療活動に従事する時は必ず保護具を着けており、いついかなる時も防護体制を崩したことはない」と強調している。

 発熱を知ったコバックさんは朝に当局に電話し、午後1時にケアンズ・ベース病院の緊急病棟に入った。ただちに伝染病専門医の診断を受け、血液サンプルはブリスベンに空輸されて、現在は結果待ちになっている。現在、西アフリカ諸国でエボラ出血熱が蔓延しており、赤十字が蔓延地域に医療専門家を派遣する際にもケアンズ・ベース病院で手術室看護師として務めているコバックさんは自ら志願している。ドクター・ヤングは、「彼女は軽い発熱をしているが体調はいたって良い。ケアンズでは、一般来院者に何の危険もない」と発表している。しかし、友人や同僚が見舞いに行ったが面会謝絶だったと伝えられている。

 コバックさんは、シエラ・レオネ南部ケネマの赤十字エボラ治療センターで働いていたが、現地の蔓延状況は壮絶でケネマの公立病院ではヘルス・ワーカーが15人、この病気にかかって死亡しており、その他にも感染者は多く、病院職員が病院を放棄して雲隠れしている。現地に出かける前の9月、コバックさんはABC放送のインタビューに応じており、「自分の経験で、この人道的緊急事態に少しでもお手伝いできればと思う」と語っている。また、コバックさんの友人の医療専門家もコバックさんを称賛し、一般社会がパニックにならないよういさめている。(NP)

http://www.abc.net.au/news/2014-10-09/ebola-scare-woman-under-observation-in-cairns-hospital/5802280

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