タスマニアン・デビル、撲殺される

米ニューメキシコ州の動物園で凶漢に

 10月20日付報道によれば、米国ニューメキシコ州アルバカーキの動物園で何者かがタスマニアン・デビルの檻に忍び込み、アスファルトの破片で4歳のオスの頭を殴り、殺すという事件が起きた。

 デビルのジャスパーは、昨年12月にVIC州のヒールズビル・サンクチュアリーからアルバカーキ・バイオパーク動物園に送られた個体で、アルバカーキの同動物園では4匹のデビルが飼育されており、TAS州内のデビルを絶滅の危機にさらしている顔面腫瘍ウイルスのない環境での繁殖が期待されていた。

 米国時刻10月15日、動物園の飼育員がジャスパーの死体を発見したが、当初は犯罪とは思わず、他のデビルに襲われ、殺されたものと思い込んでいた。しかし、検視の結果、獣医がデビルの頭蓋骨の破片を見つけたため、飼育員らがデビルの檻に行き、死体発見現場を調べた結果、大きなアスファルトの塊2個を発見した。捜査の結果、警察は、誰かがデビルの檻に入り、ロープで閉鎖した区画に入り込んでジャスパーの頭をアスファルトの塊で殴り、殺したものと結論した。

 アルバカーキ市長の首席補佐官は、「市ではこのような犯罪に非常に困惑している。完全に悪意をもって犯行に及び、かわいそうなデビルの頭を殴って殺したものと考えられる」と語っている。防犯カメラにはデビルの檻は写っていないが、14日午後に少年2人と大人1人がデビルのある檻のあたりから立ち去るところが写っている。

 ジャスパーの死で、繁殖実験が失敗するかどうかはまだ明らかになっていない。一方、2010年にジャスパーが生まれたヒールズビル・サンクチュアリーの職員は事件を知って非常にショックを受けている。また、この事件の捜査のため、アルバカーキの動物園では独自に私立探偵を雇い、警察の捜査に協力する体制を取った。

 アメリカ国内でデビルを飼育しているのはこのバイオパーク動物園とサン・ディエゴ動物園だけ。(NP)

http://www.abc.net.au/news/2014-10-20/tasmanian-devil-killed-in-albuquerque-biopark-zoo/5826788

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