NSW州、飲料容器保証金制度検討

SA州で長年実施、他州で企業の抵抗

 1月4日のABC放送は、NSW州政府がSA州などですでに長年実施されている甘味飲料などの容器の保証金制度を導入する考えを報道している。

 SA州では瓶や缶に5セントの保証金を課し、小売店に持ち込めば保証金が返ってくる制度がかなり昔から実施されており、北部準州(NT)での実施でもゴミになっていた飲料の瓶や缶を拾い集めて換金、生活の足しにする人達が現れ、おかげで道路際などのゴミの量が減るという一挙両得の効果があったと報道されている。

 これまでもいくつかの州でこの容器の保証金制度が提案されてきたが飲料メーカーなどが反対してきた。しかし、マイク・ベアード保守連合州政権は、「州内の海岸や公園の浄化のため、2,3週間中に飲料容器保証金制度を実施する」と発表している。制度の詳細まではまだ煮詰められていないが、容器1個あたり10セントの保証金を課することになる見込み。

 NSW州政府は飲料業界と交渉してきており、ロブ・ストークス環境相が、「世界各国で実施されており、公共空間のゴミ減量にかなりの効果が証明されている。飲料業界が製造者責任として製品に対する責任を引き受けなければならない。同時に、制度を確立するためには政府が動かなければならないことも事実だ。政府は業界と協力し合い、最終的な解決、つまり環境中のゴミや不要品の減量という対策を実現したい」と発表している。

 換金には地域リサイクル・センターの他、公共空間には自動販売機のような機械の設置も考えられる。また、学校や慈善団体が資金集めにこの制度を利用することが増えることも予想される。また、2013年には大手飲料企業がNT政府を相手取って連邦裁に持ち込んだが、NT政府は、「10セントの保証金実施以来1年で3,500万個の容器が返った。準州民の利益になることなら飲料メーカーの反動など気にしない」と発表している。
■ソース
NSW Government set to introduce a drinks container deposit scheme

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