豪人家族、NZの国道で立ち往生

危険運転で市民がキー取り上げる

 1月18日日曜日、ニュージーランド南島をレンタカーで旅行中のオーストラリア人家族が他の車のドライバーに、「無理な追い越しで危うく事故を起こすところだった」と咎められた上に車のキーを奪われるという事件が起きた。

 現場はカンタベリー地方とオタゴ地方を隔てるリンディス峠に通じる盆地の道で、周囲を草地の山に囲まれ、携帯電話の電波も通わず、幹線道路ながら日曜日の夜ともなれば交通も少ない。オーストラリア人家族7人の乗った車を一旦通り過ぎた車がUターンして追跡、ヘッドライトを点滅させ、警笛を鳴らしたがオーストラリア人家族の車は停まるつもりがなかった。追跡したクイーンズタウン在住の男性がオタゴ・デーリー・タイムズに語ったところによると、「オーストラリア人の車をむりやり停め、キーを奪った。ドライバーには、携帯電話が通じるところまで行ってから警察を呼ぶと警告した」とのことで、一方、オーストラリア人の家族は食料も水もなく、西も東も分からない荒野の道で立ち往生した。オーストラリア人ドライバーは、「クイーンズタウンからテカポ湖に向けて走っているとどこからともなく現れた男が車のキーを奪った。何も悪いことをしていないのに無人の荒野に置いてきぼりにされた。誰にも家族連れにこんなことをする権利はない」と苦情を訴えている。しかし、クイーンズタウン在住の男性は、「無理な追い越しをする車を見つけたから、あんな運転をするドライバーを放っておけば同乗の子供が命を失うことになる」と反論している。

 たまたま現場を通りがかったゴールド・コース在住のメーソン・ブラウンさんは、「当時、雨が降っており、レンタカーのパワー・ウインドウは開いたままだった。子供が3人乗っていて、老人は糖尿病だったという。ドライバーの奥さんは悲痛な表情だった。しかも通りがかった車もまったく停まってくれなかったと言っていた。ニュージーランド人の男性の行為はかえって危険を大きくしただけだ。英雄視する人もいるが、いいやり方だったとは思えない。場所が場所だけに家族連れにとっては危険で不安も大きかったはずだ。路肩に停めてあったとはいえ、もっと交通の安全を考えるべきではないか」と語っている。

 シドニー在住の家族連れの車のドライバーは、安全運転義務違反で1月28日にオタゴ地方アレグザンドリア地裁に出廷を命じられた。
■ソース
Highway vigilante confiscated car keys from tourists in New Zealand

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