同性愛者の賃金格差初めて公開

男性では低く、女性では逆に高い収入

 同性愛男性の場合、異性愛男性に比べて18%賃金が低いという数字が出た。これまで見過ごされていた職業差別が明るみに出たことになる。メルボルン大学のエコノミスト、アンドレア・ラ・ナウゼ氏が、「Economic and Labour Relations Review」で発表した研究論文「Sexual orientation–based wage gaps in Australia: The potential role of discrimination and personality」で詳しく述べている。

 2月27日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 ラ・ナウゼ氏は、「同性愛男性が異性愛男性に比べて収入がこれほど低い原因は、「偏見」以外に考えられない。この研究報告の要旨は、オーストラリア人労働者は同じ仕事をしても性的嗜好で賃金が異なるということだ」と述べている。この研究報告内容は、ヨーロッパやアメリカの研究結果とも一致している。

 しかも、ラ・ナウゼ氏は、「同性愛男性と異性愛男性の賃金格差はそのまま男女の賃金格差と似ている」とも述べており、2月26日付で発表された男女の賃金格差は以前より開きが大きくなっており、記録的な18.8%に達している。

 ところが、同性愛女性と異性愛女性の賃金格差は男性の場合と異なり、同性愛女性の平均賃金は異性愛女性より13%高いという結果が出ている。ラ・ナウゼ氏は、「考えられる説明として、同性愛女性は、異性愛女性のように妊娠出産のために休暇を取ることが少ないだろうと経営者が考えているために優遇するのではないか」と推測している。海外の研究でも同性愛女性は異性愛女性よりもわずかに平均賃金が高いという結果が出ている。

 ラ・ナウゼ氏は、「Household Income and Labour Dynamics in Australia (HILDA)」のデータを使い、2001年から2010年までの労働者の賃金を職業、学歴などの違いを考慮した上で比較した。ラ・ナウゼ氏は、「次の調査の時にはこのような格差が亡くなっていることを希望する」と述べている。
■ソース
The gay pay gap: men earn less, but women earn more

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