国粋派と市民左派が小競り合い

州都でイスラム排斥唱えるデモ

 州都を中心とする国内各地でオーストラリア国粋主義運動の「Reclaim Australia」が「シャリア法反対」や「ハラル反対」などのスローガンを掲げて示威行進を行った。これに対して寛容な多民族主義を唱えるグループや市民左派グループが「民族差別主義反対」のスローガンを掲げて対抗示威行進を行い、一部で小競り合いが起き、国粋主義派に逮捕者一人を出した。ブリスベンでは極右政治家として知られるポーリン・ハンソン氏が国粋主義派の集会で演説した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

  Reclaim Australiaグループは、「イスラム過激派に対する一般社会の反応でオーストラリアの文化的アイデンティティを変えようとする少数グループに対する抗議だ」として、国内16箇所で「シャリア法、ハラル認証、イスラム過激派に反対」を掲げている。

 Reclaim Australiaに反対し、多文化主義と寛容を主張する市民や左派団体がReclaim Australiaの集会と行進が開催された町で対抗集会・行進を行った。ホバートではReclaim Australiaの参加者が反対派に対する暴力行為で逮捕された。

 反対派は、「Reclaim Australiaは反ムスリムの差別主義運動だ」と主張し、Reclaim Australia側は「特定の人種や宗教に反対するものではない。特定宗教の過激派に反対しているだけだ」としているが、中には、「イスラムという過激イデオロギーが我々の社会に足がかりを作り始めている」と発言する者もいる。反対派は、「Reclaim Australiaは、ハラル食品認証をイスラム国テロリスト・グループと結びつけるなどの陰謀論をばらまいている」と反論している。

 反対派はReclaim Australiaの集会・行進が開催されているところに対抗して直接意思表示するとしており、地域団体、労働組合、左翼団体などが参加し、「メルボルンの街頭でReclaim Australiaのヘイト・スピーチを許しておくことは危険だという意思表示だ」としている。

 メルボルンでは「起てオーストラリア」党のダニー・ナリア氏が、「自分はムスリムに反対ではない。イスラムの教えに反対だ」と演説し、ブリスベンではワン・ネーション党のポーリン・ハンソン氏がReclaim Australiaグループの前で演説した。ホバート、アデレード、パースでも警官隊が双方グループの間に入ったが、ところどころで罵り合いや小競り合いも起きた。(Ratei)
■ソース
Reclaim Australia clashes with opposing groups at rallies around the country over extremism and tolerance

http://www.abc.net.au/news/2015-04-04/reclaim-australia-extremism-rallies-face-tolerance-groups/6370672

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