国内病院のスーパーバグ感染率激減

最高400人の人命が救われた計算

 オーストラリア国内の病院で入院中の患者が抗生物質に対する耐性を持ち治療の困難な耐性菌、スーパーバグに感染するケースが激減しており、病院職員の努力の成果とされている。ただし、病院によっては依然として高率の耐性菌感染率になっていると警告されている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙〔電子版)が伝えた。

 そのため、National Health Performance Authorityでは、耐性菌感染率が依然として高い病院に対して、「感染率が3分の1程度に下がっている病院を見習うよう」警告している。

 4月9日に発表された最新の数字によると、昨年度、致死的な「耐性黄色ブドウ球菌」による血液感染患者数は6%減少している。

 しかし、感染率を全国ベンチマークまで引き下げることができなかった4病院のうち、シドニーのセント・ビンセント病院とニューカッスルのカルバリー・メーター病院はNSW州にあり、いずれも、総患者入院日数1万日につき2感染症例という限度を超えていた。

 オーストラリア国立大学(ANU)のピーター・コリガン感染症学教授は、「過去10年で血液感染率が半減しており、年間200人から400人の患者の命が救われていることになる。それだけでも多くの人が苦しまなくて済んでいることになるが、同時に患者が本来必要とする以上に入院を続けることも防げ、医療費の節約にもなっている」と述べている。

 報告書で今も耐性菌感染率がもっとも高かったカルバリー・メーター病院で総患者入院日数1万日につき2.48症例にのぼっているが、同病院のロスリン・エバリンガム臨床看護部長は、「当病院はがん治療患者など感染に対する抵抗力の弱い患者の治療を行っており、耐性菌感染症例は現実には外来患者によるもの」と語っている。また、セント・ビンセント病院スポークスマンのデビッド・ファクター氏は、「2.32症例はまったく言い訳できない数字。しかし、報告書の2014年度当時当病院では感染症例を引き下げる努力を続けており、今年2月には1.3症例まで減らすことができた」と語っている。
■ソース
Superbug rates slashed in Australian hospitals

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