豪ソーラー企業がインドのスラムに光

石油ランプ、コンロが第二位の死因

 インドでは屋内で使う石油ランプや石油コンロによる屋内空気汚染が死因の第二位を占めている。そのようなインドの貧民の生活を改善するため、オーストラリアの太陽光発電関係企業がインドのスラムに光を送り届ける活動をしている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 大気汚染がひどいのは都市周辺部のスラム街で常に黒い煙が濃く垂れ込めている。記事はバンガロアのスラムで板壁とプラスチック・シートの小屋に住むアブドゥルの声として、「これまで油を買ってきてランプで燃やして明かりにしていた。そのため室内はいつも煤けて汚れていた」と語っている。しかし、オーストラリア人の若者5人の設立したポリネート・エナジー社からポータブルの太陽電池ランプを買ってから生活ががらっと変わり、「何もかもがいい方向に向かっている。もう火の心配をすることもなくなった」と語っている。

 インドでは電気のない生活をしている人が4億人いる。そのほとんどは都市周辺部のスラムに住んでいる。ポリネート・エナジー社の一人、キャット・キモーリー氏は、「田舎から仕事を求めてやって来た人たちが住み着き、建築現場などの低賃金の仕事をしている。彼らは国からは完全に置き去りにされている」と語っている。

 ポリネート・エナジー社は地元住民を雇って、スラムでセールスをさせている。キモーリー氏は、「1日にほんの2,3ドル程度の賃金で働く人には30ドルの発電装置と照明は安くはないが、私の会社では分割払いにも応じている。彼らにとってこの装置を買うというのはオーストラリア人がプラズマTVを買うようなものだ」と語っている。

 製品は人気があって、これまでに7,000個が売れ、他の都市にも事業を広げるとしている。人気の秘密は、太陽電池が照明だけでなく、携帯電話の充電器を兼ねているからだとのことで、インドでは手洗いよりも携帯電話の方が多く、インドのスラムでは携帯電話を持ち、充電できることがステータス・シンボルになっていると説明している。また、バンガロアの都市が電化されたのは100年以上も前だが、電気が届いているのは住民の70%から80%程度だと語っている。また、電力配電網に頼らず、自分で発電することも携帯電話と同じように急速に広まるのではないかと考えている。また、住民が生活を向上させる足がかりになることを期待していると語っている。
■ソース
Australian solar company Pollinate Energy brings light to slums of India

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る