医療関係者、はしか流行を警告

旅行者、未接種児童の感染が急増
VIC州ハイデルバーグ、オースティン病院の感染症部長、リンゼー・グレイスン教授が、「はしか感染患者が急増しており、病院でも患者治療に追われ、他の患者にしわよせが来ている。はしかは予防接種で防げる疾患なのだが」と語っている。
メルボルンのエージ紙(電子版)が伝えた。
2014年には国内ではしかと診断される人が過去16年で最高に達している。はしかは死に至ることもある感染症であり、旅行者がオーストラリアに持ち込み、予防接種を受けていない児童が感染していると見られている。
VIC州保健省のデータによれば、2014年には340人がはしかと診断されており、1998年以来の最高を記録している。また、患者数は100万人に15人の比率になっている。はしかは1990年代に予防接種プログラム推進対策があり、発症例は減ってきていた。現在も、年間4500人のはしか患者を出した1990年代に比べればまだまだ少ないが、National Notifiable Diseases Surveillance Systemの数字によれば、患者数が最低だった2005年には発症患者はわずか10人だった。
はしかは感染力が強く、脳の炎症などを引き起こし、致命的になることがある。National Centre for Immunisation Research and Surveillanceのロバート・ブーイ氏は、「2014年の流行は予防接種を受けていない人が海外で感染し、オーストラリアに戻ってきて広めた疑いがある」と語っている。連邦保健省のスポークスウーマンは、「2014年は、海外で感染した患者が140人。その人達が国内で感染させ、さらに115人が発病した。オーストラリアでの患者発生はフィリピンやインドネシアでの同疾患流行と時期が合っている。現在、国内では人口の90%がはしかの予防接種を受けており、1人の患者から3人以上が感染することはほとんどない。しかし、未接種の人口がかたまる集団免疫の低い地域がある。メルボルンのブランズウィックなども5歳児の未接種率が8.5%と非常に高い」と語っている。また、グレイスン教授は、予防接種で防げる疾患のために病院の救急病棟が振り回され、他の患者の治療が行き届かなくなる可能性を警告し、「予防接種で防げるはしかなのに、子供に接種を受けさせない親は愚かだ」と語っている。
■ソース
Measles cases jump as travellers and unvaccinated children hit

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