「劣悪な輸入建材で人命の危険も」

建設業界の有力者が警告

 シドニー首都圏西部のアパート火災で中国人留学生が窓から飛び降りて死亡した事件の検視法廷は、建物の火災の危険が指摘されていながら事件まで改善工事が行われていなかったことが明るみに出され、新しい建築の安全性が問題になっている。

 最近にも中国製の電線が劣悪な質で感電や火災の危険もあることが判明したがすでに4万戸で使われており、交換するにしても莫大な経費になるため、誰が負担するかで行き詰まっている。電線に限らず、低価格低品質の建材が大量に輸入されており、このような建材を使った高層建築や住宅が安全に欠け、人命の危険になるとの声は労組や建築専門家から出ている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 全豪窓業者協会(AWA)のトレーシー・グラムリック氏は、「非準拠製品が洪水のように入ってきている」と警告しており、連邦議会上院でも業界の圧力で非準拠建材調査委員会設立が可決された。この調査委員会を提唱したニック・ゼノフォン議員は、「資材品質の管理制度に欠陥があるのか、それとも全く機能していないのか。この状態は国内雇用喪失だけでなく、低品質建材に囲まれて生活する国民の人命にも危険を及ぼす」と語っている。

 また、オーストラリア産業グループ(Ai Group)の実施した建設業界世論調査でも10社に9社までが非準拠製品が使われているところを見たと申し立てている。同グループのイネス・ウィロックスCEOは、「調査が発表された18か月前と現在では事態は改善されていない」と語っている。

 2014年11月にはメルボルンのビルで火災があり、炎が瞬く間に燃え上がった。建物の壁に使われている材料が中国製の低価格低品質の物で、オーストラリアの建築基準にはとても合格しないような質だった。

 また、2010年から2013年にかけて中国から輸入された電線はプラスチック被覆の劣化が早く住宅火災や感電の危険もあるとされている。国内業者は、「オーストラリアの企業は製品が基準に合格するようコストをかけているが、海外メーカーはオーストラリアの基準に合致させる努力をしていないところも多い」と苦情を述べている。
■ソース
Imported construction materials putting buildings, lives at risk: industry leaders

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