警察、郵便下請業者の自宅家宅捜索

偽装留学生を労働派遣で丸稼ぎ

 8月5日早朝、連邦警察(AFP)が、「移民法違反」などの容疑でオーストラリア・ポスト下請業者の自宅を家宅捜索、3人を逮捕、高級車、現金など850万ドル相当の資産を押収した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 バルジット・シン、ラケシュ・クマール、ムケッシュ・シャルマの3人が、訓練学校2校に関連して、連邦からの詐取、警察のチェック、学籍簿などの公文書偽造で逮捕された。

 AFPの発表によると、シンとクマールの経営するセント・スティーブン技術学校とシャルマの経営するシンバイオシス技術教育学校は、まったく授業を行ったおらず、インド人留学生に学生ビザを所得するための便宜的な看板で、集めた留学生はシンの経営する人材派遣会社を通してオーストラリア・ポストの郵便配達や小包配達などの仕事に従事させていた。

 また、両校は、留学生にまったく教育も訓練も与えていないのに1人あたり1万ドルの留学生学費を徴収していた。学費だけでも総額で900万ドルにのぼり、さらに登録訓練機関として連邦政府から200万ドルの助成金を受け取っていた。

 同日、オーストラリア・ポストが声明を発表し、「AFP捜査の対象になっている業者との契約を打ち切った。また、当局にも協力し、どのような違法行為も排除する」と述べている。これまでに移民法関係の容疑はつけられていないが、郵便職員の労働組合、CEPUのジョーン・ドイルVIC州支部書記長は、「シンの人材派遣会社は100人ほどを抱えており、そのうち60人は学生ビザで働いていることは突き止めている」と語っている。

 ABC放送によると、シンの人材派遣会社はオーストラリア・ポストから月に6万ドル前後を受け取っているが、以前にもCEPUから、スーパー年金拠出不払い、違法低賃金、違法な留学生労働などをオーストラリア・ポストやFair Work委員会などに通報されているが、いずれも「問題なし」の結果になっており、CEPUでは、「シンらの行為に対してどのような調査がなされていたのか?」と問題視している。
■ソース
Police raid contractors’ homes in Australia Post fraud investigation, foreign student scam; three charged

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