ウィリアムタウン空軍基地水質汚染

住民、独自に検査依頼し、問題追及

 ニューカッスル北部のウィリアムタウン豪空軍(RAAF)基地で、界面活性剤や消火剤に使われていた化学物質、「ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)」が周辺地域の水質を汚染していた疑惑が持ち上がっており、補償問題に発展している。しかし、住民が独自に水質検査を委託して行い、高濃度のPFOSが検出されたことを同空軍基地に申し入れた。しかし、空軍基地からの応答がないため、住民のいらだちが募っていることが伝えられている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この住民は、基地に隣接した地所を持つキム=リーアン・キングさんで、RAAF基地からPFOSが漏れ出し、キングさんの地所の水路を汚染しているのではないかとの疑惑が持ち上がったことから、キングさんが独自に水質検査を依頼した。しかし、国防省からは何の連絡もないと語っている。

 ペルフルオロオクタンスルホン酸は界面活性剤として様々な用途に使われており、RAAF基地では消火剤に用いられていた。しかし、2002年に大手メーカーの3M社が野生動物から残留PFOSが発見されたことを受け、製造中止に踏み切り、2009年にはストックホルム条約で、残留性有機汚染物質に指定された。

 キングさんが入手した分析結果ではサンプル水1リットルあたり38.2マイクログラム含まれていた。一方、国防省は、「同基地周辺の121箇所の地所で、井戸146箇所、雨水タンク105箇所を検査した」と発表している。しかし、キングさんは、「自分の土地の公式検査はいつになるのか、国防省からはまったく音沙汰もない。汚染源の一つ、レーク・コクランから200mか300mしか離れていない。結果を考えると怖くて血液検査もできない。また、この土地は政府に買い上げてもらうしかない」と語っている。

 また、地元パターソン選挙区出身のボブ・ボールドウィン自由党下院議員もマリス・ペイン国防相に対して、「モニタリングに時間をかけるより、さっさと汚染の広がりを防ぐだけだろう」と政府を追及している。
Williamtown resident questions Defence silence on contamination

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