3年間にがん患者70人に投薬ミス

病院、服用量を規定より低く処方

 シドニーのセント・ビンセント病院で、化学療法を受けていたがん患者70人近くに規定よりはるかに低い服用量を処方するというミスが3年間続いていた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この服用量不足は2012年から始まっていたが、ようやく今になって生存患者やその家族に通知し始めた。この3年間、同病院のがん専門医、ジョン・グリギール医師は、頭や首の腫瘍に悩む患者に対して、カルボプラチンを大幅に少ない服用量で処方していた。この医薬のプロトコールは10年近く前にNSWがん学会が認可したもので、患者の腎臓テスト結果、年齢、性別などに従って増減させることとしている。また、通常の頭、首の腫瘍の場合、服用量は200mgから300mgの間だが、グリギール医師はすべての患者に一律100mgを処方していた。

 セント・ビンセント病院のリチャード・ギャラガーがん診療科長は、ABC放送のインタビューに答えて、「彼はその処方で十分有効かつ副作用も少ないと考えたのだろうが、どこからそんな考えを得たのか理解に苦しむ。こんなことが3年も続いていたというのは大変なことだ」と語っている。

 2015年8月、この問題が明るみに出ると、病院側は内部調査を行い、「服用量不足で患者の病状に著しい悪影響があったということは見られなかった。これまで、患者4人が再発したが、これはごく正常な範囲であり、それ以外には特別に治療を必要とするケースはなかった」としている。

 SA州アデレードの2病院でも2014年と2015年に規模は小さいが、他の薬剤で服用量不足があり、第三機関による調査が行われ、6人の医療専門家による4か月をかけて調査結果が2月にSA州議会に提出された。また、医師8人の名前が医療監督機関のAHPRAに送られた。
■ソース
Up to seventy cancer patients given wrong drug dose for three years at Sydney’s St Vincent’s Hospital

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