ジハディスト、同囚者にISスローガン傷害

元豪兵の額にかみそりで刻み込む

 NSW州北部海岸地域のケンプシー刑務所で、イスラム過激主義の囚人(18)が元豪軍兵士の同囚者(40)に暴力をふるい、頭に熱湯を浴びせた上に、かみそりで同囚者の額と後頭部にイスラム国のスローガンを刻み込むという残酷な事件が起きた。この事件では被害者は病院に運ばれ、刑務所長は職務停止処分を受け、加害者の囚人は重警備刑務所の独房に移された。

 しかし、対テロ専門家は、「イスラム過激派の加害者は重警備刑務所の独房に隔離するよりもリハビリでイスラム過激主義を取り除くことが重要」と語っている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 加害者は、同囚者の額と後頭部に「眼には眼を」を意味する「e4e」をかみそりで刻み込んだとされている。被害者は病院に運ばれ、治療を受け、間もなく刑務所に戻されると伝えられている。一方、加害者は、ゴルバーンの重警備刑務所、「SuperMax」刑務所に移され、独房に入れられた。

 しかし、対テロ専門家のクラーク・ジョーンズ氏は、「すでに過激化している囚人を隔離・差別することは逆効果で、そのような対応自体が過激化を心理的に正当化する理由になってしまう。過激化した囚人やテロに取り憑かれている者をリハビリする環境を創るべきだ」と語っている。

 NSW州政府のデビッド・エリオット矯正相は、「被害者は約8年間豪国防軍予備役を務めたが所属や厳密な予備役期間などについてはまったく知らず、正規軍に配属されたことはないとしている。また、子供の頃に片眼を失明しており、軍務に就くことは考えられない」としている。

 また、看守ら刑務所職員が加盟する公務員組合は、「政府は、刑務所の能力を超えた囚人を押し込んできた。いい大人2人を庭の道具小屋程度の空間に押し込めておけばケンカも起きる。同じような事件がこれからも起きることになる」と発表している。
■ソース
Prisoner who ‘carved jihadist slogan into inmate’s forehead’ should not be isolated, expert says

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