バンクスタウン銃撃事件、捜索をビクトリア州まで拡大

被害者は殺人容疑で逮捕状も発行されていた常習犯罪者

 4月29日白昼、シドニー首都圏南西部バンクスタウンのショッピング・センター駐車場で発砲事件が発生、男性1人が死亡、男女各1人が負傷した事件は、覆面をした発砲犯人が白のメルセデス・ベンツで逃亡、メルセデスは同日午後にバンクスタウンから遠くないグリーンネーカの通りで放火され、焼け焦げて発見された。死亡した被害者はワリド・ウォーリー・アフマド(41)、恐喝などの前科もある常習者で、少し前に起きた射殺事件の容疑者として逮捕状が出されていた。事件の翌日にはNSW州警察が、「犯人はビクトリア州に逃れた可能性が高い」と発表しており、VIC州警察に照会している。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 また、負傷した60歳の男性と31歳の女性もアフマドの関係者とみられており、いずれも病院で手当を受けた。

 4月30日、NSW州警察当局は、その後、ヒューム・ハイウェイでVIC州の町ウォドンガからメルボルンに通じるベナラで南行き乗用車の単独衝突事故が起きており、警察では、この事故の乗用車とバンクスタウン発砲事件とが関わりがあるかどうかを調べている。

 VIC州警察によれば、事故後、警察が到着した時にはすでに運転者同乗者は逃亡していた。両警察がこの事故車の所有者や事件との関わりなどを調べている。

 4月9日、バンクスタウンに近いコンデル・パークでサフワン・シャルバジ(32)が胸を射たれて死亡、アブドゥラ・エル・マスリ(35)が顔を射たれて現在も病院で昏睡状態を続けている。この9日の発砲事件は今回の被害者、アフマドが経営するA Team自動車修理工場の前路上で、2つのグループが現金の負債をめぐる口論が発端とされている。

 アフマドは、バンクスタウン周辺の修理工場からみかじめ料を取る犯罪常習者でレッカー車で運ばれる車の一定割合を自分の工場に持ち込むよう要求していた。アフマドは2002年のマエズ・ダニー射殺事件で2005年に有罪判決を受ける粗暴犯で他の自動車修理工場もアフマドと表だって対立することは避けていたと伝えられている。このダニー射殺事件も、アフマドが、ナイトクラブ界で有名なハッサン「サム」イブラヒムの経営するナイトクラブでダニーの甥の入場を断り、甥のアゴの骨を折ったことが発端になっている。
警察では、今回の事件もコンデル・パークの殺人事件の報復ではないかと見ており、報復合戦を恐れ、「犯人逮捕は警察に任せ、自分たちで報復しようと考えるな」と呼びかけている。
NSW Police manhunt for Walid Ahmad’s Bankstown killer moves interstate

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