QLD州、バックパッカー刺殺事件で宗教過激派捜査

仏人男、衆人環視の中、「アラフ・アクバル」と叫び

 8月23日夜、QLD州北部ホーム・ヒルのバックパッカー・ホステルで英人女性が刺し殺される事件が起きた。当時、現場には30人の人がおり、犯人のフランス人男は、「アラフ・アクバル (アラーは偉大)」と叫んで女性を刺したと目撃者が証言しており、警察では宗教的過激派との関係を捜査している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 同日午後11時過ぎ、タウンズビルの南、ホーム・ヒルのシェリーズ・バックパッカーズ・ホステルで同ホステルに住んでいるフランス人男(29)がミア・アイリフ=チャンさん(21)とイギリス人男性(30)を刺しており、アイリフ=チャンさんが死亡、男性も重傷を負っている。周囲に大勢の人がいたが、犯人は、周囲に制止するいとまもなく与えず刺しており、ホステルの飼い犬も刺し殺されている。

 警察ではフランス人男を逮捕したが、まだ起訴は済んでいない。QLD州警察(QPS)のスティーブ・ゴルシェウスキー副長官は、「犯人は事件時と逮捕時にアラビア語で『アラフ・アクバル』と叫んだ。目撃者のこの証言は捜査でも考慮されるが、現段階では政治的とも一般犯罪とも断定しない。また、関係当局とも協力し、この犯行が宗教過激派によるものか、また、この犯人が過激化しているのかなども調べる」と発表している。捜査では精神障害、薬物の影響などの線も捨てないとしている。

 ゴルシェウスキー副長官は、「イスラム国との関係は考えられず、また、単独犯行に及んだフランス人はテンポラリー・ビザで1年ほどオーストラリアに滞在しており、地元とのつながりはない。また、これまでにどの政府機関も監視対象としていない。

 アイリフ=チャンさんはゴールド・コーストのナイトクラブでウエイトレスの仕事をした後、州北部のサトウキビ畑で働き始め、3か月の契約の4日が過ぎたばかりだった。

 アイリフ=チャンさんが働いていたゴールド・コーストのナイトクラブ、「ベッドルーム・ラウンジ&バー」のオーナー、マクスウェル・ピカリングさんはショックを隠しきれず、「周囲まで明るくさせる人柄で、3か月のサトウキビ畑の仕事が終われば戻ってきてもらうつもりだった」と涙ながらに語っている。

 QLD州イスラム会議のアリ・カドリ氏は、「出産女性も『アラフ・アクバル』と叫ぶほどよく使われる言葉だ。犯人がこの言葉を叫んだからといって、直ちにテロリズムに結びつけるのは間違いだ。残念なことに一部の犯罪者がこの言葉を誤用している」と、この事件が宗教過激派による犯行と即断しないよう求めている。
■ソース
Queensland backpackers’ killing: Police probe ‘Allahu akbar’ link in stabbing death of Mia Ayliffe-Chung

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