国境警備部・連邦警察職員ら農場を不法労働で急襲

国内大手スーパーに供給する農家が無許可外国人雇用

 12月2日早朝、国境警備部(ABF)、連邦警察(APF)などの80人近い職員がVIC州内の農場2か所を急襲した。問題の農場は国内大手スーパーマーケットに農作物を供給している大手農場だが、不法外国人労働者雇用の容疑がかけられている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 1か所は州南東部クー・ウィー・ラップのビッザリ・ファームズで、コールズ、ウールワース、アルディ、コストコなどに供給するアスパラガス生産では国内最大の農場だが、労働許可を持たない外国人労働者を雇い、賃金過少払いや法定労働条件無視などの容疑が挙がっている。

 フェアファクス・メディアによると、このビッザリ・ファームズでの捜索令状執行で50人を超える不法労働外国人が検挙され、数人がビザ条件違反だった。その他にも不法労働外国人に賃金を支払う目的と見られる40万ドルの現金が押収されており、一般的に帳簿に記載しない賃金は法定賃金の約半額と伝えられている。

 NSW州の柑橘生産企業、シムフレッシュもコールズを初めとして大手小売業者に供給しているが、意図的に不法労働外国人を雇っていた容疑が浮かび上がっている。国境警備部が加わっているタスクフォース・カデナは、これまで不法労働外国人の国外退去に限っていた任務を拡げ、農場幹部や労働派遣シンジケート幹部を標的にするようになった。しかし、移民法の不整備があり、雇用者側の責任を追及する上で限界があるとされている。

 ABFは容疑者逮捕など捜査に必要な権限を持たず、不法労働外国人の国外退去はできても、労働者を搾取する労働派遣シンジケートの処罰ができず、摘発しても再び不法労働外国人を募集するということが続いている。
■ソース
Major supermarkets selling the fruit of forbidden labour

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