ロイヤル国立公園で男性、崖を転落して重体

有名なフィギュア・エイト・プールに近道しようとして

 10月15日、シドニーの南、ロイヤル国立公園の海岸で海外からの若い観光客に有名なフィギュア・エイト・プールに行こうとした男性が近道の崖から転落し、ヘリコプターで病院に空輸されたが重体。フィギュア・エイト・プールは磯などで小石が波に乗って岩のくぼみでぐるぐると回り、次第にくぼみが丸く大きくなる甌穴(おうけつ, pothole)という現象が大きくなり、2つ連結してしまったもの。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 へレンズバーグ地区の北西にある崖下の岩場で道をたどると4時間かかるため、崖を降りようとして転落する人は跡を絶たない。磯は海面から比較的低いため、引き潮時を狙って行くよう公園局などが注意を呼びかけている。しかし、引き潮時で、海が穏やかでも突然大波が打ち寄せ、石畳に打ちつけられて負傷することもある。しかも携帯電話の電波が届かない場所も多いため、事故になっても救助を呼べないことがある。

 10月15日午前10時30分頃、通報を受けた救急隊は徒歩で現場に入り、胸と頭に切り傷を負った20代半ばの男性の手当てをした後、ヘリコプターで男性を吊り上げ、セント・ジョージ病院に運んだ。同日午後も重体と伝えられている。

 同日、男性が転落する1時間ほど前にはNSW州国立公園野生局が、「15日は波が高く、磯全体を波が洗う状態で安全は確保できない。また、フィギュア・エイト・プールを見ることも困難」と警報を出していた。

 この甌穴群は、世界的にソーシャル・メディアで取り上げられているため、訪れる若者が多いが、2016年には突然の大波に呑まれ、なぎ倒された70人が負傷するという事故が起き、重傷の3人がヘリコプターで運び出された。それ以外にも頻繁に事故は起きている。しかも、車が入れず、緊急連絡も難しい。

 また、警告の看板は立ててあるが、海外から来てソーシャル・メディアに取り上げられたフィギュア・エイト・プールを一目見たいと、警告を無視する人は多い。
■ソース
Man in critical condition after fall at Figure Eight Pools

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