飼い犬26回蹴った少女に罵倒・脅迫コメント殺到

サイバー・ブリーイング専門家が冷静を呼びかける

 別れたボーイフレンドへの腹いせに、ボーイフレンドと一緒に買ったペットの子犬を蹴ったティーンエイジャーの女性を映したビデオがソーシャル・メディアで流された。女性は逮捕されたが、今度はソーシャル・メディアで女性をののしる投稿が殺到しており、サイバーブリーイング問題専門家は、「正義心」にかられたサイバーブリーイングも問題が大きいとして冷静と内省を呼びかけている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 QLD州中部グレースミア在住のクレア・エリザベス・ウェスト(17)は、別れたボーイフレンドの新しいガールフレンドに腹を立て、子犬を26回蹴りつけ、そのビデオをスナップチャットで元ボーイフレンドに送りつけた。ところがそのビデオが他の携帯電話で撮影され、あちこちのソーシャル・メディアに流されたためウェストの動物虐待が知れ渡り、ウェストは逮捕された。

 罪状認否で、ロックハンプトン簡裁に出廷した被告の弁護人、シェリン・アスピナル=クラーク弁護士は、「依頼人は恥を感じて深く反省しており、このような行為をした自分自身に腹を立てている。また、この事件以来、子犬を我が子のように可愛がるようになった」と述べた。

 しかし、ビデオがソーシャル・メディアに流されて以来、ウェストに向けて脅迫や罵倒する投稿が殺到している。しかも、何者かがウェストの住所をインターネットに投稿したため、「義憤」の脅迫や罵倒はオンラインから現実にまで広がり始めた。

 アスピナル=クラーク弁護士は、「人が依頼人の家にまで押しかけ罵倒したり、脅迫したりしている」と陳述している。

 このような「義憤」にかられた脅迫や罵倒のコメントについて、フロリダ・アトランティック大学のサイバーブリーイング研究センター共同所長のサメール・ヒンドゥジャ氏は、「動物を虐待しているビデオを見て感情的になる気持ちは分かるが、結局、問題をいつまでも長引かせることにしかならない。こういう激しいコメントは言われた者に重くのしかかるものだ」と語っており、さらに、「このような脅迫や罵倒を正当化することはできない」としている。

 ウェストは2年間の執行猶予を与えられ、同時に2年間は犬を飼うことを禁じられた。また、QLD州警察は、この事件に関してソーシャル・メディアに投稿されるコメントについて訴えは聞いていないと否定している。
■ソース
Threats directed at Queensland girl who kicked puppy prompt warning from cyberbullying expert

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