呼び出しに答えて出動した女性看護師殺害事件

SA州監督官庁は「職務と無関係の事件」判断

 奥地で働く女性看護師は夜中の突然の呼び出しにも答えて出動しなければならないが、出動途中で危害に遭う事件も跡を絶たず、奥地で働く医療関係者は生命の安全確保を求めてきたがまだ解決にはほど遠い。

 SA州の奥地で働く女性看護師は突然の呼び出しに答えて出動し、その後に遺体となって発見された。しかし、SA州の監督官庁は、「職務とは無関係の事件」との判断を下したため、女性の家族は「侮辱だ」と怒りを訴えている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ゲイル・ウッドフォードさんは、州北西部APY(Aṉangu Pitjantjatjara Yankunytjatjara)土地コミュニティのフレゴンにあるナナンパ保健カウンシルで遠隔地看護師として5年間働いてきた。

 ある夜、呼び出しに応じて出動したウッドフォードさんはその後ダドリー・デービー(現受刑者)に強姦され、殺害された。

 ウッドフォードさんの遺族は、SA州の職場安全衛生監督官庁であるSafeWork SAが、2016年11月25日付で書簡を送り、ウッドフォードさんの死は、ウッドフォードさんの職務条件である夜間呼出勤務と無関係と裁定を下したことを明らかにしている。

 2016年3月23日午後8時40分にクリニックでの勤務を終えたウッドフォードさんは帰宅後も時間外応対当番を続けており、家族は午後9時30分にウッドフォードさんがベッドにて読書中だったことを確認している。

 その後、午後11時30分頃にデービーがウッドフォードさん宅を訪れ、祖母が鎮痛剤を必要としているとあざむき、ウッドフォードさんをハイセキュリティの自宅からおびき出した。そこから、デービーは救急車を盗んでウッドフォードさんを誘拐、付近の草むらでウッドフォードさんを強姦した後殺害、救急車で逃亡したが、クーバー・ペディで警察に逮捕された。

 SafeWork SAの裁定後、デービーの強姦殺人裁判でバンストン判事は、SafeWork SAの裁定とは異なり、事件当時、被害者が呼出当番看護師を務めていたと認定した。

 ABC放送がこの事件を「Australian Story」で放送した後、SafeWork SAも事件の審理をやり直していることが伝えられている。また、事件後、ナナンパ保健カウンシルは、コミュニティ・エスコート制度を取り入れ、患者が直接看護師の自宅を訪れることを禁止するようになった。
■ソース
Lured to her death while on call, but SafeWork SA says nurse Gayle Woodford’s murder ‘wasn’t work-related’

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