パースの刑務所で女性受刑者、一人で出産

助け呼んだが職員が房の扉を開けられず

 WA州パースのバンディアップ刑務所で妊娠36週間の女性受刑者が産気づき、助けを呼んだが職員が房の扉を開けられず、受刑者は一人で出産し、鎮痛剤も投与されなかったと報道されている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 パースのこの刑務所は受刑者の扱いについて懸念が持たれている。

 受刑者の氏名年齢などはプライバシー保護のため発表されていないが、事故が起きたのは3月のことで、WA州法務省では、「このような事件はきわめてまれ。妊娠女性受刑者は入所時に健康診断を受け、一般社会に準じる保健基準の産前ケアと支援を受けている。出産が予定より早く陣痛から出産までの時間が短かったため、職員の介護が遅れた。それでも職員は事態の急変を知って直ちに行動を起こした」と発表している。

 この事故を受けて、必要な改善措置を編成するため、事故状況の調査が進められており、勾留施設独立調査員のニール・モーガン教授は、「この事故は受刑者の待遇について深刻な懸念を引き起こしている。出産時には母体や新生児に何らかの事故が起きる可能性もあり、非常に危険な状態だった。ただし、出産後間もなく職員が房に入り、受刑者と新生児を助けることができた。このような事故は母体にとっても、また刑務所職員にとっても精神的負担の大きい事故だ。特に女性にとっては精神的外傷にもなる」と語っている。

 同刑務所では20歳の女性受刑者が刑務所から精神衛生施設まで、月経の出血の手当も受けられずに裸で護送車に乗せられ、心理的なショックを受けるという事故が起きており、刑務所運営のあり方に疑問が起きている。

 立て続けに起きている同刑務所の不祥事に、受刑者支援運動をしているドロシー・ゴールディング氏は、「言語道断だ。WA州の刑務所の状態は悪化の一途をたどっている。昨年には月経中の若い女性が裸で護送車に乗せられており、非人道的な事件だ。今度は、女性がたった一人で出産しなければならなかった。その危険はどんなに強調してもしすぎることはない」と厳しく批判している。

 WA州政府法務省が今回の事件の調査を進めている。
■ソース
Prisoner gives birth in cell at Perth’s Bandyup Prison, despite calls for help

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