警官グループ、障害者の年金生活者に暴力ふるう

VIC州の公務員腐敗捜査機関が捜査始める

 VIC州メルボルンの郊外地区で警察官6人が障害者の年金生活者に残虐行為を行ったとする報道が事件の一部始終を映したビデオとともに国内で一斉に報道された。この事件の被害者は何年か前に泥棒に入られたことから、自宅の外に防犯カメラを取り付けており。そのビデオがエージ紙に渡され全国に伝えられた。

 2017年10月、被害者の男性が病気で精神的に落ち込んでおり、しかも、背骨手術後の鎮痛剤投与を止めようとしている時だった。また、不安症と鬱病を抱えており、精神状態を懸念したヘルス・ケアラーが緊急番号に男性の様子を見るよう依頼した。警察官が男性宅に派遣されたが、その際に、「男性は警察官にケンカを売り、警察官に射たれようとする可能性がある」との注意も与えられた。

 玄関に現れた男性は、警官グループに対して、「ほっておいてくれ」と言ったが、警官グループは扉を破って入ると威嚇した。そこで男性が扉を開け、警官隊に拳を振り上げて殴りかかってきたと警察官は証言していた。しかし、ビデオでは、警察官が催涙スプレーを持って近寄ってきたために男性が両手で防ごうとしているところが写っている。

 その直後に6人が男性を抱えて前庭の芝生に押し倒し、一人が至近距離で催涙スプレーを吹きかけている。その後、座り込んだ男性の顔に向けて、警察官の1人が水道ホースから強い勢いで水を吹きかける行為を3度繰り返している。もう1人の警察官が笑いながら、それを撮影している。しかも、6人の警察官の誰一人として同僚の行為を止めようとはしていない。

 男性は警察を信用しておらず、事件を直接州の独立広範腐敗摘発委員会(IBAC)に持ち込み、同時に民事訴訟を起こしている。

 州警察の職業倫理本部のルーク・コーネリアス本部長代理は、「ビデオを見て非常に憂慮している。ここに写っている警察官はその行為の責任を取らなければならない」と語っているが、「6人の警察官は現在も職務中だ」と発表している。

 野党自由党のマシュー・ガイ党首は、「警察官の行為に驚愕しない者はいないだろう。徹底的な捜査が必要だ」と語っている。

 男性のジェレミー・キング弁護士は、「これまでも警察官の不品行や残虐行為でいくつも訴訟を手伝っている。VIC州の警察官の行為を訴える手続きは破綻している。このような話はいくつもある。今度の事件の場合、被害者が防犯ビデオを設置していたために警察官の残虐行為の証拠が確保された。何の犯罪も犯していない精神障害を負った被害者にとっては屈辱的で人間性を否定されるような事件だ」と語っている。

 警察の監察部の社会的信用がなくなっている現在、このビデオもエージ紙の手に渡り、公開された。また、IBACもVIC州警察に対して、監察部を根本的に改革するよう指示している。

 キング弁護士は、「警察に対する信用ががた落ちで、被害市民はIBACに訴えているが、IBACは訴えの90%を警察に差し戻しており、市民には訴えていくところがない状態になっている」と語っており、今回の事件では証拠ビデオが存在し、メディアが公開したためにIBACも動かざるを得なくなったことを示している。

 VIC州警察もコメントを発表している。
■ソース
Melbourne police captured on video taking down disability pensioner

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