ABC/フェアファクス番組取材中にATO/AFPが急襲

ATO職員の内部告発者自宅を家宅捜索

 国税庁(ATO)職員がATOの権力乱用を内部告発し、ATOから有給の停職を言い渡されていた。さらにATOがこの職員に和解を提案したが、職員がこれを拒否し、ABC放送とフェアファクス・メディアの番組取材に応じたところ、4月4日朝、ATOと連邦警察(AFP)が職員宅を家宅捜索するという事件が起きた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 アデレード在住のリチャード・ボイル氏は2005年以来債権取り立て人としてATOの仕事を行ってきたが、同日朝、エドワーズタウン地区の自宅にATO調査官1人を伴うAFP捜査官4人が訪れ、捜索令状を執行した。

 家宅捜索をABC放送とフェアファクス・メディアに通報したボイル氏は、「私は、納税者が納税義務を果たすよう支援し、また、脱税しようとする者に対しては正当な納税義務を果たすよう指導してきた者だ。それに対して、ATOとAFPから5人もやって来るというのは恐ろしいほどの公費の浪費だ」と語っている。

 また、ボイル氏が5人の行動を携帯電話で撮影しようとするとAFP捜査官がボイル氏とフィアンセの2人の携帯電話を取り上げた。

 「彼等はタンスの引き出しや私の所有物や書類を手当たり次第探っていた」と語っている。

 ABC放送はすでに時事番組「Four Corners」で放送するATOの異様な権力に対する調査と番組制作を完了している。

 捜索令状は、「Four Corners」とフェアファクス・メディア記者のアデリ・ファーガソン氏を名指しており、ボイル氏がATOから納税者情報を違法に盗み出した他、ATOのコンピュータ・スクリーンまたは電子メールの画像を持ち出したとしている。

 ボイル氏は、「家宅捜索中にAFPとATOの職員が、私がメディアに話したことが犯罪だということを言っていた。ATOが社会に対してそれほど大きな権力をふるっているとした恐ろしいことだ。変えなければならないと思う」と語っている。

 ABC放送の「Four Corners」は4月9日放送の予定。
■ソース
AFP raids Australian Tax Office whistleblower amid Four Corners investigation

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