公園の強姦殺人被害者追悼式場荒らされる

女性の被害を終わらせるようにと大勢の市民

 メルボルンで、若手スタンドアップ・コメディアン、ユーリディス・ディクソンさんが仕事帰りにスポーツ公園を通り抜けている際に19歳の男に襲われ、強姦された上に殺害された事件で6月18日夜、大勢の市民が現場の公園に集まり、コメディアンとして大成する希望を抱いていたディクスンさんをしのび、「誰でも安心して歩ける社会を」との意志を新たにした。

 しかし、この市民の追悼式場になっていた事件現場に18日未明、白ペンキで悪意のこもったグラフィティが描かれているのが発見された。消防署員やカウンシル職員らが出動して白ペンキを洗い流し、一部は青ターポリンを敷いて隠した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 警察は、「18日午前4時前、定期パトロール中にプリンセス・パークの追悼式現場でグラフィティを発見した」と発表している。

 VIC州警察のグレアム・アシュトン長官がABCニュース・ブレックファーストに出演し、「非常にショッキングな事件だ。現場周辺のCCTVビデオを調べ、必ず犯人を見つけ出す」と語っている。また、追悼式典主催者の一人、メーガン・ブリッジャー=ダーリングさんは、「このような時に追悼式の現場を荒らすことができるほどよこしまな人がいるとは思わなかった。このようなことが起き、それを面白いと思うような社会風土を私達がつくってきたのか」と語っている。

 また、事件直後に警察高官が、「自分の安全に責任を持ってもらいたい」と呼びかけたことで、市民の間から「被害者に責任を押しつけるのか?」との反発が出た後、ダニエル・アンドリューズ州首相が、「女性も身の危険を感じることなく歩けなければならない」と発言したが、18日にはアシュトン長官が、「警察官は言葉遣いに注意しなければならない。女性も男性も自分の歩きたい時に公共の場を安全に歩けなければならないということには全面的に同意している」と語った。

 さらに、スティーブン・リアン副長官が、「過去10年間、メルボルン全域で市民の安全を図る調査評価を行ってきた。プリンセス・パークについても見直しをしたい」とサリー・キャップ・メルボルン市長に説明した。また、キャップ市長は、「都心部のCCTV設置箇所を増やすことも話し合いにのぼった」と語っている。

 追悼式は、シドニー、アデレード、パース、ホバート、ジーロン、バララット、ベンディゴ、オルベリー=ウドンガ、カッスルメイン、デブンポート、ロンセストンでも行われた。
■ソース
Eurydice Dixon memorial vandalised as thousands prepare for park vigils across Australia

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