危険な密造酒グループの首領、アジアに逃亡

手広い偽造ブランドで脱税総額3,000万ドル

 6月19日付ABC放送ニュース(電子版)は、危険な成分を含んだ偽造ブランド密造酒をつくっていたグループの首領は、司直の手が伸びているのを察知してオーストラリアからアジアに逃亡したようだという文書を報道している。

 その文書によると、NSW州郡部の秘密醸造所では純エチルアルコールを香料などと混ぜて密造酒を造っており、不衛生な古い工場の中で何が瓶に入っているか分からない。

 ABC放送が情報の自由法に基づいて入手した文書によると、2016年10月にその醸造工場の存在を豪国税庁(ATO)とNSW州食品管理局(NSWFA)に通報する匿名の手紙が届いている。同じ月に2通目の通報の手紙がNSWFAに届き、密造のウォッカを飲むと唇が焼け、液体は除光液のような臭いがした、と述べている。

 その通報を受け、NSW州政府諸機関、州警察、ATOなどによる合同の手入れが行われた。匿名の通報の手紙は密造酒グループの手口を具体的に書いており、酒税脱税額は少なくとも3000万ドルにのぼること、純エチルアルコールに香料を混ぜて偽造蒸留酒を造っており、グループ・メンバーは仮名を使って司直の手を逃れており、偽造蒸留酒で誰かが中毒する結果になるだろう、また、感づかれることを避けるため、工場を移動している。などと述べられている。

 さらに、「密造グループで香料を調合していた人物が首領と仲違いし、下手な男が調合するようになったため、密売人から苦情が殺到している」など非常に詳しい内容になっている。

 出回っていた「Red Flag Vodka」の出所を調べていた当局が郡部の醸造所を把握し、2016年12月14日に警察官が倉庫を急襲した時には首領はすでに逃亡していた。

 ABC放送は、入手した文書では、首領が警察の手入れの前に国外逃亡したのか、その後なのかが明確ではないとしており、現在は東南アジアに暮らしているとみられると結んでいる。
■ソース
The bootleg booze factory and the counterfeit kingpin who fled Australia

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る