76歳日本人男性、ウルル登山中に死亡

最も険しい斜面で突然倒れ、意識不明のまま

 2019年10月26日、ウルル(旧称エアーズ・ロック)の土地の地元先住民族への返還34周年記念日をもってウルル登山は停止され、登山口は閉鎖、鎖などの登山補助具はすべて撤去される。

 7月3日、日本人男性(76)がウルル登山中に突然倒れて意識を失い、病院に運ばれたがすでに死亡していた。登山者の記録が始まって以来37人目の死者。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 同日午後4時頃、北部準州(NT)の赤土の荒野にそびえる砂岩の山(地表からの高さ348m)ウルルの登山道のもっとも険しい斜面を登っていた男性が突然倒れ、公園保護官が真っ先に駆けつけて捜索救援隊員(SES)が到着するまで蘇生術を試みた。その後、男性はリゾートのあるユララのヘルス・クリニックに空輸されたが、息を吹き返さなかった。

 NT警察のショーン・ギル警視は、「男性を収容し、ユララのクリニックに運ぶため、ヘリコプターを使わなければならなかったが、残念ながら男性は死亡した。この男性は日本人と見られ、現時点では死亡に不審な点は見られない」と発表している。

 ウルル登山中の死亡事故は1950年代からの記録で37人めになり、2010年以来死亡事故は途絶えていた。

 この土地の先住権所有者代表8人と国立公園局代表3人で構成されるウルル・カタジュタ国立公園委員会は、土地先住権所有者コミュニティのアナングとの協議の結果、2019年からの登山停止を決めていた。

 アナングのウエブサイトは、「余りにも多くの人がウルルに登ろうとして命を落とし、余りにも多くの人が負傷した。私達の土地で人が亡くなり、あるいは負傷することを非常に悲しく思う。私達はこの土地を訪れる人々とその家族のことを思わずにはいられない」と述べている。

 ウルルは1985年に地元先住民族グループに返還されて以来、観光客に向けてグループの聖地ウルルに登らないよう呼びかけてきており、1992年には登山道入り口に「聖地ウルルに登らないでほしい」と書いた看板も立てている。
■ソース
Japanese tourist dies climbing Uluru

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