シドニー首都圏西部でグレイハウンド虐待摘発

RSPCA、死骸9頭と飢餓疾患12頭を押収

 7月12日付ABC放送(電子版)は、動物虐待防止協会(RSPCA)がシドニー首都圏西部の免許保持グレイハウンド・トレーナーの敷地を家宅捜索し、グレイハウンド9頭の死骸が投げ込まれた穴を発見したことを伝えている。

 また、生存している12頭のグレイハウンドも寄生虫や褥瘡、歯の疾患などを患っており、やせ細っていた。RSPCAはこの12頭を保護した。

 ABC放送の取材に対して、NSW州RSPCAのスティーブ・コールマンCEOは、「死骸を検視解剖し、その結果を待ってトレーナーの訴追を決める。現場はおぞましい惨状だ。敷地をスコップで掘るとこの1年以内に死んだグレイハウンドが9頭も見つかったということを想像してみれば分かると思う」と語っている。

 7月3日、RSPCA検査官に通報があり、その通報に基づいて家宅捜索が行われた。当初、12頭のうち9頭を押収し、3頭について獣医学的な詳細な指示を与えたが、トレーナーが指示を無視したため、残りの3頭も押収した。

 NSW州ではマイク・ベアード州政権期にグレイハウンド・レース業界を廃止する法制を予告したが、業界からの猛反発に遭い、間もなく廃止を撤回した。それから2年が経過しており、業界は厳しい監視下にあるはずだった。

 ポール・トゥール・レーシング担当大臣は、「このような忌まわしい行為に対してはゼロ許容で対応している。関係者を業界から追放し、刑事訴訟の対象になる」と声明を発表している。

 12頭のイヌは治療を受け、健康になれば新しい飼い主に引き取られることになるが、回復には時間がかかると発表されている。また、今回のようなグレイハウンド虐待事件が摘発されるのはこの2年間で始めて。
■ソース
Mass greyhound grave found at Sydney property, a dozen emaciated dogs seized

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