TAS州山岳地域で双発小型機墜落

峻険地から熟練パイロットの遺体回収

 12月8日、TAS州の山岳地域で悪天候の中を飛行していた双発小型機がレーダーから姿を消した。そのため、同地域を空陸双方から捜索していた捜索隊が8日夕刻に墜落機を発見したが、ヘリコプターの隊員をウィンチで降ろすことは危険と判断してそのまま捜索を中止し、翌9日にパイロットの遺体を回収した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 氏名などの詳細は報道されていないが、パイロットと機体が所属していたパー・アビヨン社はTAS州のチャーター航空会社で、同機はTAS州南西部の山岳地帯を飛行中、離陸から40分ほどしてレーダーから姿を消した。

 同社発表によると、パイロットは同社で飛行訓練を受け、パイロットとして働くためにTAS州に移住した熟練パイロットであり、また、墜落機も山岳地域の飛行に適した飛行機だった。

 8日夕刻の警察発表によると、ウェスタン・アーサー山脈頂上直下100mのところに墜落機の残骸を目撃した。パイロット生存の見込みはゼロとしている。

 12月9日午後、TAS州警察捜索救助捜査官が同州南西国立公園の現場にヘリコプターからウィンチで降ろされ、パイロットの遺体と事故原因証拠品の回収を進めている。同警察のデーブ・ウィス警部補は、「家族にパイロットの遺体を返すことと、事故原因を正しく突き止めることの双方が重要だが、どちらも無事完了することができた」と発表している。

 また、「9日早くにヘリコプター2機が現場に飛んだが、雲が厚くなってきたため、遺体と事故原因証拠品の回収は無理と判断した。しかし、気象庁の予報では同日午後7時頃には晴れ間が現れるとされていたため、付近にヘリコプターを待機させ、雲が途切れてくるとすぐさま現場に飛んだ。ヘリコプターの搭乗員には一定の危険もあったが、十分に計算し尽くしており、遺体と証拠品の回収は危険を冒すだけの必要性があった」と発表している。

 TAS州警察は豪運輸安全局(ATSB)の事故原因究明に協力しており、事故は検視法廷に送られた。
■ソース
Crash pilot moved to Tasmania to learn to fly, company says

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