シドニーのFOMOフェスティバルで女性薬物中毒死

19歳、正体不明の錠剤服用し、今夏犠牲者5人に

 1月12日、シドニー都市圏西部パラマッタ市で開かれていたFOMOミュージック・フェスティバルで19歳の女性が正体不明の錠剤を服用した後で薬物反応を起こし、フェスティバル会場の医療センターで診断を受けていたが死亡した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 NSW州のグラディス・ベレジクリアン保守連合政権は、会場での薬物取り締まりを伴わないピル・テスト実施には、「違法は違法。ピル・テストは違法行為を黙認することになる」と反対しており、むしろ、薬物で死者が出た場合にその薬物を売った者の罰則を強化する法改定で対応している。

 FOMOの会場では146人の薬物所持検査を行い、54人が薬物所持で検挙された。また、今回の女性の死亡で、今夏のNSW州内での薬物死は5人にのぼっている。

 同日午後6時頃、パラマッタ・パークのフェスティバルに来ていた州中部海岸出身のアレックス・ロス=キングさんが倒れ、会場内の医療センターに運び込まれた。

 NSW州救急隊広報担当者によると、女性は薬物反応を起こして医療センターに運び込まれ、パラメディックスが現場で応急処置の後、救急車の中でも治療を続けたが、ウェストミード病院で死亡した。

 警察では、女性が正体不明の錠剤を服用した模様としているが、事件前後の捜査を続けている。

 FOMOでは、36人を逮捕し、うち3人は違法薬物提供で起訴、また27人は違法薬物所持で出廷命令を渡した。

 ベレジクリアン州首相は、「若者が違法薬物で命を落とすのは耐えられないが、州首相としての職務は州社会を安全にすること、そのためにさらに努力しなければならないのであればそうするつもりだ。常に死者を出さないようあらゆる努力を惜しまないが、ピル・テストなどは逆の効果が考えられる」と語った。

 「ピル・テストに代わる手段はあるのか?」との質問に対して、ベレジクリアン州首相は、「若者に違法薬物についても、また薬物反応症状が出れば隠さず助けを求めるよう教育することだ」と答えている。

 マイケル・デーリー野党労働党党首は、「3月選挙で労働党が州政権を取れば、ピル・テストの可能性も検討する」と発表している。

 FOMOでは他に10人が病院に運ばれ、うち3人は13日も病院に入院したままになっている。また、FOMO主催者は、「何週間も前からフェスティバルでの違法薬物販売、提供、使用を許容しないということを薬物の危険性などとともに訴えてきた」と語っている。
■ソース
Woman dies at FOMO festival in Sydney after taking unidentified substance

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