廃棄処分のビーコンが遭難信号を発信

救助隊が駆けつけてみれば塵芥埋め立て地

 遭難信号を受信した救助隊が発信源を追跡したところ、シドニー都市圏西部の塵芥埋め立て地にたどり着き、ホーマー・アンテナで信号源を確認しながら2時間かけて何トンものゴミを掘り返し、ようやく廃棄された遭難ビーコンを発見するという椿事があった。

 救助隊は、「不要になったビーコンは正しく処分してもらいたい」と呼びかけている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 3月4日、シドニー発着の航空機がシドニー都市圏西部でビーコンの緊急信号を受信し始めたため、午後1時30分頃、ウェストパック・ライフ・セーバー救助ヘリコプターが出動した。

 ヘリコプターは初めはシドニー都市圏南部のルーカス・ハイツ方面を捜索したが、その後、信号が西部のルーティ・ヒルに向かっているのを突き止めた。さらにヘリコプターが信号源に近づくにつれてミンチンベリーの塵芥埋め立て地に向かっていることに気づいた。

 救助隊員は信号ホーマーを使って信号源のビーコンを捜し、大量のゴミを掘り返さなければならなかった。その結果、午後4時まで5トンのゴミを掘り返したがそれでもビーコンは見つからなかった。

 スティーブン・リーCEOは、「隊員は、ビーコンのスイッチを切るために、5トンの家庭ゴミや動物の死骸を掘り返さなければならなかった」と語っている。

 また、豪海上安全局(AMSA)は、「不要になったビーコンをゴミ箱に捨ててはいけない。ビーコンを不用意に捨てる人が多く、大きな問題になっている。2018年度には非遭難タイプのビーコン起動事故が1,150回起きており、その75%が装置の取り扱いの誤りや処分の誤りによるもの」としている。

 さらに、「不注意な遭難ビーコン起動によって救助隊が出動している間に他のところで本当の緊急事態が起きる可能性もある。購入したビーコンをAMSAに登録し、所有者の詳細情報を常に更新することが重要なのはそのためだ。もし、登録所有者のビーコンが起動しても救助隊は所有者に直接連絡し、安否を確認することができる」と語っている。

 また、「ビーコンがつぶされたり、電池がなくなっても、ビーコンは自動的に起動するようになっている。そのため、不要ビーコンの廃棄は購入した店や最寄りの海上安全局事務所や警察に廃棄処分について相談すること、またメーカーの説明書を読むこと」と説明している。
■ソース
Discarded distress beacon prompts emergency response to Sydney tip

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