インド・ヒマラヤ第二の高峰で登山家8人が行方不明

未踏峰への挑戦中に雪崩、オーストラリア女性も

 世界の最高峰、エベレスト登山は通勤ラッシュ並みの混雑で最近には死者11人を出しており、対策が要求されている。一方、ヒマラヤ山脈のインド領で第二の高峰、かつ未踏峰に向けて登っていた登山隊が最終キャンプから頂上を目指している時に雪崩に呑み込まれたおそれがあり、8人の消息がつかめていない。

 行方不明になっているオーストラリア人女性登山家はシドニー出身のルース・マッキャンスさん。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 インド当局の発表によると、インド第二の高峰、ナンダ・デビ登山隊12人のうち、4人をベース・キャンプに残して8人が頂上を目指していた。しかし、登頂隊が下山予定の5月26日になってもベース・キャンプに戻って来ず、しかも最終キャンプがもぬけの殻になっていたことから同峰周辺の捜索が始められていた。

 マッキャンスさんはイギリス生まれのオーストラリア人で40代後半。行方不明の他の隊員はイギリス、アメリカ、インド出身者などで、今回の登山はイギリスの登山ガイド、マーティン・モランさんに率いられており、モランさんの「モラン・マウンテン」社が5月12日付でフェースブックに今回の登山も紹介していた。

 その紹介文によると、チームは、「処女峰征服の目標でナンダ・デビ・サンクチュアリーのまっただ中に入っていった。全行程で24日の予定だった」としており、5月22日には、海抜5000mの第二ベース・キャンプにたどり着いた。まず登頂ルートを偵察した後に6477mの未踏峰を目指して登る予定だった。

 登山隊の副隊長、マーク・トーマスさんは第二ベース・キャンプを守り、頂上を目指す8人とは常に連絡を取り合っていた。しかし、5月26日以降、登頂隊からの連絡が途絶えたため、登頂隊のルートを捜索し、もぬけの殻のテント一張りを発見した。インド当局は、「8人なら少なくとも四張りはないとおかしい。テントから先は大きな雪崩の痕があった」と発表している。

 インドと中国との国境付近は衛星電話が使用禁止になっているため、ベースの4人の一人が下山し、5月31日になってようやく当局に通報している。

 20人ほどの捜索隊が麓から雪崩痕まで行くのに3日の行程であり、しかも、気象条件が悪いためヘリコプターを派遣することもできない。
■ソース
Australian woman among eight missing after avalanche in Himalayas

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