NSW州警察、3万本、500万ドルのワイン消滅認める

倒産ワイン企業が預かっていた瓶の捜査打ち切り

 ハンター地域の大ワイン企業が顧客から預かってセラーに保管していた3万本、500万ドル相当のワインが企業倒産と共に行方不明になった。捜査していたNSW州警察はその一部を回収したが、2019年1月に捜査を打ち切っており、被害者は首をひねっている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が、ニューカッスル・ヘラルド紙からの転載として伝えた。

 この事件ではNSW州警察がストライク・フォース・ファリントンと名付けた捜査班を設立し、2395本を回収していた、しかし、捜査打ち切り後の2019年4月に、「セラー専門家の鑑定を受けたところ、回収された2395本は保管状態が悪かったため無価値になっていた」と発表している。

 ところが、ニューカッスル・ヘラルド紙が、情報の自由法に基づき、セラー専門家の報告書の複写を要求したところ、6月になって、「セラー専門家の鑑定はなかった。また、報告書もない」と発表した。

 ハンター地域の有力なワインメーカー、デビッド・ジェームズ氏の企業は2013年に2,500万ドルの負債を抱えて破綻しており、同氏の会社、ジェームズ・エステート・ワインズ社の子会社、ワイン・インベストメント・サービシーズ社が保管契約を交わしていた300人を超える顧客のワインが忽然と姿を消した。

 被害者の一人は、「ワインは開けてみるまで質は分からないものだ。しかし、捜査した警察は訳の分からない理由でワインが無価値と発表した」と語っている。

 ニューカッスル・ヘラルド紙の要求に対して、警察は、「2016年7月4日、シドニー南西部チュロラ地区ウォータールー・ロードの倉庫施設で2395本を回収したが、2017年3月までその倉庫に預け、その後、警察が未発表の場所に移した。その保管施設はワイン保管に適した温度調節装置があるが、保管料はこれまでに$36,951.25に達している」と答えている。

 警察の5月報告書によると、ストライク・フォース・ファリントンは2016年2月1日に設立され、2019年1月31日に解散している。しかも、3万本のワインの行方は杳として知れない。被害者の一人は、「この事件で得した人間は、3万本を盗んだ者と警察がワインを預けた保管業者だけではないか」と語っている。

 この4月、NSW州警察広報担当者は、「捜査班職員は、回収したワインの処分についてワイン業界と法律の専門家にアドバイスを求めた」と発表している。
■ソース
Police make embarrassing admission in $5m unsolved wine heist

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