腐敗疑惑連邦財務副大臣辞任

AWHオベイド疑獄、自由党にも拡大

 エディ・オベイド元労働党NSW州政権閣僚の炭鉱開発疑獄は腐敗摘発調査独立委員会(ICAC)の審理が終わったが、今度はオベイド元労働党政治家のからんでいた水道事業会社Australian Water Holdings(AWH)にからんで労働党だけでなく、自由党政治家までからんで大がかりな不正行為が続いていたとの疑惑に(ICAC)の調査が始まっている。

 AWHはNSW州’政府所有会社だが、独立した経営権を持っており、政治家が顧問その他の名目でAWHを通して税金を自分たちの懐に吸い上げていたとされている。このAWH疑獄では、アーサー・シノディノス氏が法外な額を受け取ったという容疑が挙がっている。

 トニー・アボット連邦首相は、財務副大臣には100%信頼感を置いていると述べ、野党労働党のシノディノス辞任要求に対して政府保守連合が徹底抗戦していた。しかし、3月19日、財務副大臣が遂に辞任を発表した。保守連合政権はフィオーナ・ナッシュ保健副大臣の前補佐官がジャンクフード企業のロビー活動を代行する夫婦経営会社の元役員で、補佐官当時も会社の株式を持っていた。野党労働党からはナッシュ副大臣の辞任を要求する声が挙がっていたが、アボット首相が野党を抑え込み、乗り切っている。

 シノディノス氏は政界入りする前にAWHの役員とNSW州自由党会計を兼任しており、政界入りした後も2012年にAWHとの契約で2,000万ドルをAWHを通して州財政から受け取る事になっていた。ICACの審理が進むにつれて、連邦上院では「調査委員会で私の無実が証明される」と主張していたが、3月19日には、「この疑惑事件が政府の業務の妨げになることは好ましくない。審理が行われている間、財務副大臣の職を離れることを決めた」として、副大臣辞任を発表した。

 2010年連邦総選挙直前にはAWHから現保守連合連邦政権財相のジョー・ホッキー議員の連邦選挙委員会(FEC)に1万ドルの政治献金が行われており、その他にも保守連合に合計4万ドルが政治献金されている。しかし、2013年にAWH疑惑が保守連合内に通達されるとホッキー議員のFECからGST付きの11,000ドルが返還されており、オベイド疑獄は労働党にとどまらず、自由党にも広がる様相を見せている。(NP)

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