衛星写真で漂流物体122個発見

大陸から2550kmの南インド洋海上

 3月8日にクアラルンプールから北京に向かい、ベトナム沖でレーダーから姿を消したマレーシア航空のボーイング777型機、MH370便の捜索は、南シナ海からマラッカ海峡に移り、現在は東部インド洋上、オーストラリアのパースから南西に2500kmの水域が重点捜索区域になっており、日本航空自衛隊の哨戒機を含め、数か国の飛行機が依然捜索を続けている。地上では、遺物の発見もない状態でマレーシア政府が、「同機は海上に墜落し、生存者はない模様」と発表し、マレーシア航空が乗客の家族に簡単な電子メールで通知するなどしており、乗客の大部分を占める中国人の家族らを憤激させている。一方、オーストラリア政府は、乗客の家族がパースに滞在する便宜を図っている。これまでに中国の衛星などが撮影したこの水域の写真で同機の破片らしい物体が何度も見つかっており、3月27日には、マレーシア政府の運輸相代理が、「最新の衛星写真で同水域に122個の漂流物体が見つかった」と発表したことが報道されている。

 6人のオーストラリア人を含めて239人の乗客と乗員を乗せた同機は、ベトナム東沖から方向を転換して西に向かい、マレー半島を横断してインド洋に至り、そこからオーストラリア大陸のはるか西沖の回廊を南下し、捜索水域で燃料が尽きて墜落したものと推定されている。ただし、なぜそのようなことになったのかは未だに謎のままになっている。

 ヒシャムディン・フセイン運輸相代理は、「この漂流物体がMH370のものと断定されたわけではないことを強調しておきたい。しかし、少なくとも捜索活動に方向性がつかめたことになる」と述べている。この衛星写真は、3月23日にフランスの「Airbus Defence and Space」衛星が撮影したもので、400平方キロの区域に122個の物体が写っているというもので、物体の大きさは長さが1mから23m前後までと発表されている。

 オーストラリア海事安全局(AMSA)は、「3月26日には捜索機2機が海上に浮かぶ物体3個を発見したが、引き返して数度発見区域を飛んでも再度発見できなかった。2個はロープのようなもの。1個は青色のようだった」と発表している。ただし、AMSAでは、「この3個の物体は衛星写真に写っている物とは別」としている。

 27日も軍用機6機、民間機5機、船舶5隻が同水域の捜索を始めているが、この回廊は28日になるまで荒天が続くと予報されている。(NP)

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